名古屋市緑区が全国トップ5独占! 地価公示発表
先週の土曜日、リブネット・プラスでは
「土地探しセミナー」を開催しました。
草野は別のお客様のコンサルティングがあったので、
このセミナー会場には行けなかったのですが、
9名の方にご参加いただきました。

やっぱり土地探しは大変、皆さま熱心にお聞きいただき、
「今回は初級だったけれど、ぜひ中級のセミナーも受講したい」
という声を、複数いただきました。
そんな土地探し中の方にとって、土地の値段はとても気なるもの。
ちょうど先週、平成22年の地価公示が発表されました。
(国土交通省の発表はコチラ)
地価公示というのは、土地取引の参考になるよう、
国土交通省の土地鑑定委員会が、毎年1月1日時点の標準的な
土地価格を判定したもの。毎年、この時期に発表されます。
平成21年は、上昇したのは27,863の全調査地点のうち23地点のみで、
名古屋を含めた3大都市圏で急落、地方圏も17年連続で下落でした。
(前回の調査結果のレポートはコチラ)
平成22年はどうだったのかというと、
全国の住宅地・商業地の平均で▲4.6%と、前回の▲3.5%を上回る下落。
住宅地だけを見ると以下のようになります。(カッコ内は前回)
全国平均 ▲4.2%(▲3.2%)
三大都市圏 ▲4.5%(▲3.5%)
東京圏 ▲4.9%(▲4.4%)
大阪圏 ▲4.8%(▲2.0%)
名古屋圏 ▲2.5%(▲2.8%)
こうしてみると、名古屋圏は全国的に見ると
比較的下落率は低くなっています。
「トヨタショック」があったとはいえ
モノづくりが盛んな土地柄ゆえか、
もともと堅実な県民性であまり地価も乱高下しないからでしょうか。
東海3県の住宅地は以下のとおり。
やはり全国平均よりも下落率は低いですね。
愛知 ▲2.5%(▲2.9%)
岐阜 ▲2.8%(▲1.3%)
三重 ▲2.4%(▲2.0%)
東海地方で土地を探している人にとっては、
いささか期待外れな数字かもしれませんが、
あんまり地価が下がると、逆に「売り渋り」になって
いい土地が出にくくなることもあるので、
これくらいの下落率のほうがよいのかも知れませんね。
それはともかく、全国的な地価の下落傾向の中、地価が上昇したのは
全国27,410地点中たったの「7」。ナントひと桁です。
「土地の値段は上がる」という神話は、完全に過去のものですね。
さらに驚くべきは、この7地点のうちトップ5が名古屋市内、
それも緑区内だったということ。
1位 名古屋市緑区乗鞍1 +2.9%
2位 名古屋市緑区徳重5 +2.3%
3位 名古屋市緑区黒沢台4 +2.0%
4位 名古屋市緑区ほら貝1 +1.4%
5位 名古屋市緑区神沢1 +1.4%
これは、名古屋市緑区が地下鉄桜通線の延伸を控えているため。
来年3月、現在の終点の野並から徳重まで、
緑区を東西に横断するように4駅が開業する予定。
名古屋駅まで乗り換え無しで行けるようになります。
(桜通線延伸に関する名古屋市交通局のHP)
さらに、緑区を南北に縦断するように
国道302号と東名阪道も平成22年度に供用予定。
(国道302号に関する愛知国道事務所のHP)
このエリアの利便性は飛躍的にアップします。
今回の地価公示の発表を見た方からは、
「徳重周辺で探していたが、もう手が届かなくなってしまう?」
との問合せがありましたが、残念ながら、
この地域の地価はまだまだ上がるのでしょう。
立地がよくなれば地価も上がるという格好の事例と言えますね。
▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『土地の値段のつき方』
『平成21年度都道府県地価調査』
『平成21年地価公示』
| ◆土地・不動産探し | 20:14 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
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| カトー | 2010/03/23 22:17 | URL |