配筋のかぶり厚は? 基礎コンクリートの打設
草野家の家づくりも、ただいま新築する離れの基礎を施工中。
本日は底盤(ベース)部分のコンクリート打設を行いました。
基礎は文字通り建物を支える基礎ですから、建物でも特に重要な個所。
基礎は鉄筋とコンクリートで出来ていますが、
コンクリートを打設した後に見えなくなる鉄筋の組み方がとりわけ重要。

ということで、打設前には工務店さんだけでなく
設計監理をお願いしている建築士さん、そして草野自身も確認しました。
普段、草野自身も仕事として基礎の配筋を見ていますが、
当ブログでは、ご相談者のプライバシー等もあり
詳しい写真は掲載していません。
が、今回は自宅。特に気兼ねすることもないので、
どんな点をチェックしているのかご紹介してみます。
基礎の配筋を見る時のポイントはいくつかありますが、
図面通りできているかは当然、図面に書ききれない部分のチェックも重要。
大きくは
1)鉄筋の径(太さ)
2)鉄筋の間隔(ピッチ)
3)かぶり厚
4)人通口や配管周りの補強
5)鉄筋の緊結方法
6)防湿シートの破れ
7)ゴミの有無
といったところ。順番に写真でご紹介します。
まずは鉄筋の径。
メーカーの刻印と合わせて、鉄筋に刻まれています。
こちらは10mm。

こちらは13mm。

次が鉄筋の間隔。こちらは立上り。

底盤(ベース)部分の鉄筋の間隔と、
2本の鉄筋をつなぐ際の重なり具合である継手。

こちらは立上りの定着。

次は、鉄筋のかぶり厚。
かぶり厚とは鉄筋がコンクリートに包まれる厚さ。
この厚さが取れないと、コンクリートがひび割れ、
そこから雨水が基礎内部に侵入して鉄筋を錆びさせてしまう恐れがあります。
こちらは、立上りのかぶり厚。

こちらは、底盤のかぶり厚。

そして、かなり重要、かつ指摘が出やすいのが、
通常の基礎部分よりも強度が劣る、人通口や配管まわりの補強。
こちらは人通口の補強。

少しアップにした写真。

こういった補強というのは、
たくさん鉄筋を入れればよいというものでもありません。
鉄筋が密集しすぎると、鉄筋のまわりにコンクリートが
回りきらなくなることがあるからです。
そこで、下の写真のように鉄筋の方向を変え、間隔が空くようにします。
見た目はあまりよくありませんが、下手なわけではありません。

次が配管まわりの補強。
やはり、管が貫通する分、強度が劣るので、補強が必要です。

ただ、下記のように、鉄筋と配管が接触していると、
鉄筋のかぶり厚が取れなくなってしまいます。



かぶり厚を確保するためには鉄筋を切断しなくてはいけないこともあり、
かぶり厚を優先するか鉄筋を切断しないのかを優先するのか、
議論になることが結構あります。
今回はかぶり厚を確保するために鉄筋を切断し、
強度を補うために補強を入れてもらいました。



とても丁寧に手直しして頂きました(^o^)
こちらは、鉄筋と鉄筋をバン線(針金)でちゃんと緊結しているか。

このように立上りで外周部にバン線が出ていると、
ここから雨水が基礎内部に入ってきて鉄筋を錆びさせる可能性があります。
きっちり内側に向けます。
あとは、底盤部分に敷いてある防湿シートの破れや、
その上に落ちているごみの有無などなど。
ということで、配管まわりの処理の手直しをしていただきましたが、
あとは特に問題なし。良かったよかった。
が、いざコンクリートを打つ段になると、けっこう苦労することが!?
ちょっと長くなったので、何があったかは、次回、ご紹介します。
▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『大壁と真壁のどちらを選ぶ? 草野家の場合』
『音楽室の基礎工事着工! ドローンからの空撮』
『地鎮祭&清祓い執り行いました!』
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名古屋市中村区名駅4丁目15-19 大清ビル4階
本日は底盤(ベース)部分のコンクリート打設を行いました。
基礎は文字通り建物を支える基礎ですから、建物でも特に重要な個所。
基礎は鉄筋とコンクリートで出来ていますが、
コンクリートを打設した後に見えなくなる鉄筋の組み方がとりわけ重要。

ということで、打設前には工務店さんだけでなく
設計監理をお願いしている建築士さん、そして草野自身も確認しました。
普段、草野自身も仕事として基礎の配筋を見ていますが、
当ブログでは、ご相談者のプライバシー等もあり
詳しい写真は掲載していません。
が、今回は自宅。特に気兼ねすることもないので、
どんな点をチェックしているのかご紹介してみます。
基礎の配筋を見る時のポイントはいくつかありますが、
図面通りできているかは当然、図面に書ききれない部分のチェックも重要。
大きくは
1)鉄筋の径(太さ)
2)鉄筋の間隔(ピッチ)
3)かぶり厚
4)人通口や配管周りの補強
5)鉄筋の緊結方法
6)防湿シートの破れ
7)ゴミの有無
といったところ。順番に写真でご紹介します。
まずは鉄筋の径。
メーカーの刻印と合わせて、鉄筋に刻まれています。
こちらは10mm。

こちらは13mm。

次が鉄筋の間隔。こちらは立上り。

底盤(ベース)部分の鉄筋の間隔と、
2本の鉄筋をつなぐ際の重なり具合である継手。

こちらは立上りの定着。

次は、鉄筋のかぶり厚。
かぶり厚とは鉄筋がコンクリートに包まれる厚さ。
この厚さが取れないと、コンクリートがひび割れ、
そこから雨水が基礎内部に侵入して鉄筋を錆びさせてしまう恐れがあります。
こちらは、立上りのかぶり厚。

こちらは、底盤のかぶり厚。

そして、かなり重要、かつ指摘が出やすいのが、
通常の基礎部分よりも強度が劣る、人通口や配管まわりの補強。
こちらは人通口の補強。

少しアップにした写真。

こういった補強というのは、
たくさん鉄筋を入れればよいというものでもありません。
鉄筋が密集しすぎると、鉄筋のまわりにコンクリートが
回りきらなくなることがあるからです。
そこで、下の写真のように鉄筋の方向を変え、間隔が空くようにします。
見た目はあまりよくありませんが、下手なわけではありません。

次が配管まわりの補強。
やはり、管が貫通する分、強度が劣るので、補強が必要です。

ただ、下記のように、鉄筋と配管が接触していると、
鉄筋のかぶり厚が取れなくなってしまいます。



かぶり厚を確保するためには鉄筋を切断しなくてはいけないこともあり、
かぶり厚を優先するか鉄筋を切断しないのかを優先するのか、
議論になることが結構あります。
今回はかぶり厚を確保するために鉄筋を切断し、
強度を補うために補強を入れてもらいました。



とても丁寧に手直しして頂きました(^o^)
こちらは、鉄筋と鉄筋をバン線(針金)でちゃんと緊結しているか。

このように立上りで外周部にバン線が出ていると、
ここから雨水が基礎内部に入ってきて鉄筋を錆びさせる可能性があります。
きっちり内側に向けます。
あとは、底盤部分に敷いてある防湿シートの破れや、
その上に落ちているごみの有無などなど。
ということで、配管まわりの処理の手直しをしていただきましたが、
あとは特に問題なし。良かったよかった。
が、いざコンクリートを打つ段になると、けっこう苦労することが!?
ちょっと長くなったので、何があったかは、次回、ご紹介します。
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