大壁と真壁のどちらを選ぶ? 草野家の場合
草野家の家づくりもだんだん進んでいます。
増築する離れの音楽室は、基礎の配筋工事が進み、
まもなくコンクリート打設を行います。

中古住宅として購入した母屋も、
配管や電気関係の工事に入っています。


本日は日曜日で工事はお休みですが、
現場にて、床や壁、天井の仕上げや
照明やコンセントなどの確認をしました。
図面だと分かりにくいことも多いので、
実際に工事が進む室内で、
細かな納まりや寸法なども確認していきます。
特に、リフォームの場合は新築と違い、
細かな仕上げの納め方は現物合わせということもあります。
例えば、その一つが壁の納まり。
住宅の壁の仕上げには、大きく1)真壁(しんかべ)と
2)大壁(おおかべ)の二つの種類があります。
真壁というのは昔ながらの日本の家にあるような、
構造材の柱を見せる仕上げ方。草野家の購入した中古住宅は
築48年の典型的な日本の家なので、一つある洋間以外は、
下記の写真のように全て真壁になっています。

対して、大壁というのは構造材である柱の上から仕上げ材を貼り
柱を見せずに一面壁にしてしまう仕上げ方です。
下の写真が、唯一の洋間で大壁になっています。

どちらかと言えば大壁の方がモダンで洋風な感じになるので、
最近の住宅は大壁にしてクロスで仕上げるのが主流です。
逆に真壁にすると、柱の見栄えがよくなるように、
節の無い等級の高い材料にしなければいけなくなり、
手間もかかるためコストもアップします。
ですので、草野家の場合、新築する離れの音楽室は
壁の下半分に板を貼り、上はクロスで仕上げる大壁としました。
ただ、リフォームを行う母屋は、もともとが真壁。
せっかくの柱を隠すのも惜しく、
できれば真壁のままにしておきたいと思ったものの、家族からは
モダンに見える一面クロス仕上げで良いのでは、という意見も出てきました。
特に不評なのが、土壁、というかキラキラ光る繊維壁。
だいぶ古臭く見えるようで、いっそ全て隠したいとの意向。
その気持ち、分からなくないですが、
大壁にすると柱の上からボードやクロスを貼るため、
部屋や廊下が狭くなるというデメリットもあります。
一番コストが下がるのは、まさに繊維壁&真壁のままですが、
それでは家族の同意が得られないので、コストはかかるのですが
薬剤で繊維壁を落とした上から左官で仕上げるという方法にしました。
この真壁にする上で、今回、一番問題となったのがLDK。
建物東に面するLDKは敷地奥にある空き地に面した一等地。
そこに向けて全面的にサッシとウッドデッキを設ける計画です。
で、既設の柱を活かそうと思ったのですが、
柱にはいろいろな細工がされていて、室内に見える面はきれいなのですが、
それ以外の面を表に見せるのは少々難があります。

また、既設の柱とサッシの寸法が微妙に合いません。
そこで、見栄えと寸法を合わせるために
柱のサイドに化粧材を取り付けることになりました。
やっぱり真壁は相応に手間がかかります。

ただ、見栄えを重視しない廊下や納戸・書斎については、
サッパリと大壁にすることにしました。
実際に真壁を大壁にするには、下の写真のように
既存の柱の上に胴縁をかませてボードを貼り、
最後にクロスなどで仕上げます。
ただいま、こんな感じで施工されています。
この上にボードを貼ります。


今回、現場で大工さんの様子を見ていて思うのは、
やっぱり真壁でリフォームするのはけっこう難易度が高く、
大工さんの経験や技術が重要です。
古民家再生や真壁などでリフォームをする際には、
そんな点も顧慮してリフォーム会社を選ぶことをお勧めします。
▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『音楽室の基礎工事着工! ドローンからの空撮』
『室内の解体進む 水回りの傷みも問題なし』
『室内の解体工事スタート! 構造躯体は大丈夫!?』
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家計とマイホーム相談室 https://my-home-fp.com/
名古屋市中村区名駅4丁目15-19 大清ビル4階
増築する離れの音楽室は、基礎の配筋工事が進み、
まもなくコンクリート打設を行います。

中古住宅として購入した母屋も、
配管や電気関係の工事に入っています。


本日は日曜日で工事はお休みですが、
現場にて、床や壁、天井の仕上げや
照明やコンセントなどの確認をしました。
図面だと分かりにくいことも多いので、
実際に工事が進む室内で、
細かな納まりや寸法なども確認していきます。
特に、リフォームの場合は新築と違い、
細かな仕上げの納め方は現物合わせということもあります。
例えば、その一つが壁の納まり。
住宅の壁の仕上げには、大きく1)真壁(しんかべ)と
2)大壁(おおかべ)の二つの種類があります。
真壁というのは昔ながらの日本の家にあるような、
構造材の柱を見せる仕上げ方。草野家の購入した中古住宅は
築48年の典型的な日本の家なので、一つある洋間以外は、
下記の写真のように全て真壁になっています。

対して、大壁というのは構造材である柱の上から仕上げ材を貼り
柱を見せずに一面壁にしてしまう仕上げ方です。
下の写真が、唯一の洋間で大壁になっています。

どちらかと言えば大壁の方がモダンで洋風な感じになるので、
最近の住宅は大壁にしてクロスで仕上げるのが主流です。
逆に真壁にすると、柱の見栄えがよくなるように、
節の無い等級の高い材料にしなければいけなくなり、
手間もかかるためコストもアップします。
ですので、草野家の場合、新築する離れの音楽室は
壁の下半分に板を貼り、上はクロスで仕上げる大壁としました。
ただ、リフォームを行う母屋は、もともとが真壁。
せっかくの柱を隠すのも惜しく、
できれば真壁のままにしておきたいと思ったものの、家族からは
モダンに見える一面クロス仕上げで良いのでは、という意見も出てきました。
特に不評なのが、土壁、というかキラキラ光る繊維壁。
だいぶ古臭く見えるようで、いっそ全て隠したいとの意向。
その気持ち、分からなくないですが、
大壁にすると柱の上からボードやクロスを貼るため、
部屋や廊下が狭くなるというデメリットもあります。
一番コストが下がるのは、まさに繊維壁&真壁のままですが、
それでは家族の同意が得られないので、コストはかかるのですが
薬剤で繊維壁を落とした上から左官で仕上げるという方法にしました。
この真壁にする上で、今回、一番問題となったのがLDK。
建物東に面するLDKは敷地奥にある空き地に面した一等地。
そこに向けて全面的にサッシとウッドデッキを設ける計画です。
で、既設の柱を活かそうと思ったのですが、
柱にはいろいろな細工がされていて、室内に見える面はきれいなのですが、
それ以外の面を表に見せるのは少々難があります。

また、既設の柱とサッシの寸法が微妙に合いません。
そこで、見栄えと寸法を合わせるために
柱のサイドに化粧材を取り付けることになりました。
やっぱり真壁は相応に手間がかかります。

ただ、見栄えを重視しない廊下や納戸・書斎については、
サッパリと大壁にすることにしました。
実際に真壁を大壁にするには、下の写真のように
既存の柱の上に胴縁をかませてボードを貼り、
最後にクロスなどで仕上げます。
ただいま、こんな感じで施工されています。
この上にボードを貼ります。


今回、現場で大工さんの様子を見ていて思うのは、
やっぱり真壁でリフォームするのはけっこう難易度が高く、
大工さんの経験や技術が重要です。
古民家再生や真壁などでリフォームをする際には、
そんな点も顧慮してリフォーム会社を選ぶことをお勧めします。
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