先日、住宅金融支援機構さんでFP向けの勉強会に参加しました。
お話の一つが【フラット35】リノベ

名前の通り、中古住宅の購入にプラスして、
リノベーション費用も対象になる【フラット35】です。

国の中古住宅重視の姿勢の表れとして制度化されましたが、
先月に受付がスタートし、今月から融資実行も始まりました。


この【フラット35】リノベを利用すると
返済当初10年間、金利がナント0.6%も引き下げられます。

新築の【フラット35】Sの金利引下幅が0.3%ですからその倍となり、
11月の金利では35年固定金利が当初10年間0.43%となります!

いやいや、すごい大盤振る舞いです!


引き下げの考え方は、【フラット35】Sと同様。

下記の通り、リノベーション後の建物の性能・仕様に応じて
Aプランが10年間、Bプランが5年間引下げされます。

◆【フラット35】リノベ 金利Aプラン →10年間引下げ
 ・省エネルギー性 →認定低炭素住宅
          →一次省エネルギー消費量等級5
          →性能向上計画認定住宅
 ・耐  震  性 →耐震等級3
 ・バリアフリー性 →高齢者等配慮対策等級4以上
           (共同住宅の専用部分は等級3でも可)
 ・耐久性・可変性 →長期優良住宅

◆【フラット35】リノベ 金利Bプラン →5年間引下げ
 ・省エネルギー性 →断熱等性能等級4
          →一次省エネルギー消費量等級4以上
 ・耐  震  性 →耐震等級2以上
          →免震建築物
 ・バリアフリー性 →高齢者等配慮対策等級3以上
 ・耐久性・可変性 →劣化対策等級3、かつ維持管理対策等級2以上


上記基準を満たすためには、相応の性能・仕様が求められますから、
築年数の古い中古住宅を購入し、耐震改修や断熱改修(リノベーション)を
お考えの方には、最適と言えるでしょう。

もしくは築年数が浅くある程度の性能が確保されている中古住宅を購入し、
比較的軽微なリフォームで済ませるという選択肢も考えられます。

その場合、すでにAプランの基準を満たしている住宅であっても、
例えば省エネ性でAプランの適用を受けているなら、
耐震性を向上させることで【フラット35】リノベAプランが適用されます。


この【フラット35】リノベのウリは金利引下だけでは無く、
担保評価も挙げられます。

民間の住宅ローンでは、築年数によって融資対象にならなかったり、
建物の担保評価が低く見られて借入額も低くなる傾向があります。

でも【フラット35】リノベの場合は、フラット35の基準を満たしていれば、
建物の築年数や担保評価に関わらず融資が可能です。

中古住宅購入時の大きなネックである資金調達がスムーズになります。


ただし、大幅な金利引き下げという特典がある分、
その運用は少々面倒で、リノベーション前と後の性能向上や
基準の適合状況などをきっちりとチェックされます。

そのため、中古住宅を購入してリノベーションを行う場合、
下記のように物件の引き渡し前の事前確認やリフォーム前の確認、
そしてリフォーム後の検査などがあります。

▼▼【フラット35】リノベ リフォーム一体型のフロー▼▼
フロー_一体タイプ
※住宅金融支援機構の資料より


また、【フラット35】リノベの融資実行は
中古住宅の引渡時ではなく、リフォームの完了時。

そのため、資金計画によっては
中住宅の引渡時にはつなぎ融資が必要になる可能性があります。


実は、この【フラット35】リノベには
中古住宅の購入+リノベーションだけでなく、
宅建業者が買い取り、リノベーション後に再販する住宅を対象とする
「【フラット35】リノベ 買取再販タイプ」も用意されています。

こちらであれば、検査関係は基本的に宅建業者が
あらかじめ行っておくので、
通常の新築や中古住宅とほぼ同じ感覚で購入できます。

今後、リノベーション済みの中古住宅を取り扱う業者にとっては、
この【フラット35】リノベが使えることで大きな差別化ができるので、
おそらく物件数も増えるのではないかと思います。

(宅建業者にとっては手間がかかるため、
 物件が増えるまでに多少時間がかかるでしょうが)

利用には多少の手間がかかりますが、中古住宅の購入をご検討中の方なら、
【フラット35】リノベを検討してみる価値は十分にあると思います。


なお、【フラット35】には、従来から
【フラット35(リフォーム一体型)】という商品もあります。

こちらも中古住宅購入+リフォームが対象になる点は同様ですが、
 ・【フラット35】の基準を満たせば良い(性能向上は不要)
 ・金利引き下げは最大0.3%(【フラット35】Sの基準を満たした場合)」
といった違いがあります。

【フラット35】リノベの詳細は、
住宅金融支援機構のホームページをご覧下さい。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『米大統領選トランプ氏当選で、住宅ローン金利はどうなる?!』
『中古住宅インスペクションに5万円補助 住宅ストック循環支援事業決定』
『フラット35(リフォーム一体型)の注意点』



テーマ:住宅ローン
ジャンル:ファイナンス
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