昨日は住宅ローン借換のご相談がありました。

この低金利を機に、10年固定から
全期間固定金利タイプへ借り換えたいとのご希望です。


いうまでもなく、10年固定より全期間固定金利の方が
金利上昇リスクが低い分、金利は高くなります。

が、昨今の低金利、特に2月に始まった日銀のマイナス金利政策の影響で、
特に長期の固定金利タイプの金利が下がっているため、
ほとんど同じ水準の金利で10年固定から全期間固定金利に
借り換えができるようになっています。

さらに! 先月末のイギリスのEU離脱問題の影響で
住宅ローンの金利がさらに下がっています。

そのため、今回のご相談者の場合は
金利上昇リスクの無い長期固定金利に借り換えても、
100万円の支払い額削減効果が見込めそうなのです。


それにしてもなぜ、EU問題が日本の住宅ローンに影響するのでしょうか?

住宅ローンの10年以上の固定金利は、
主に日本の10年モノ国債の利回り(長期金利)に連動します。

先のEU離脱問題でヨーロッパはじめ世界的に経済の見通しが立たない中、
投資家は利益(ハイリターン)よりも
安全性(ローリスク)を重視するようになりました。

日本の国債は市場の中では比較的安全資産とみなされているため、
買いが集まり、売買価格も上がっています。

国債はいくらで購入しても配当される利息は変わりません。
つまり高値で購入すると利回りが下がる訳です。

もともとマイナス金利政策の影響で国債の利回りも下がっていましたが、
さらに日本の国債人気は過熱して利回りがどんどん下がり、
下記のグラフの通り、昨日時点でマイナス0.260%になっています。

▼▼10年モノ国債の利回り推移(過去1年)▼▼
長期金利推移(縮小版)
出典:三井住友銀行


って、利回りがマイナス?!

つまり国債を購入しても利回りだけ見ると損するほどに
売買価格が高騰している訳です。

(それでも国債を購入するのは、安全性や
 さらなる値上がりによる売却益などを期待しているからでしょう)


という訳で、昨日各金融機関から
7月の住宅ローンの金利が発表されました。

その結果、特に10年固定以上の固定金利が大幅に下がり、
フラット35では史上最低を更新したばかりか、
返済期間35年で0.93%と、ついに1.0%を切ってしまいました!

▼▼フラット35の金利推移(過去1年)▼▼
フラット金利推移(縮小版)
出典:住宅相談センター調べ

フラット35は、つい5~6年前までは2%台後半から3%でしたから、
1.0%を切るとはイギリスのEU離脱に匹敵するほどの衝撃的事態?!

当然、フラット35以外の民間の住宅ローン金利も
大幅に下がっています。

今回のEU問題は、こと日本の住宅ローン金利に対しては
いい意味でのサプライズになっています。


といっても、EU問題も世界経済も、
そして日本経済も先行きは見えませんし、
いつまで住宅ローンの低金利が続くかは分かりません。

ただ、一つ言えそうなのは、今回のEU問題のような
世界的な経済危機が起こると日本国債の人気が上がり、
日本の住宅ローン金利が下がる可能性があるということ。

すると、アメリカ大統領選挙でトランプ氏が当選したら、
もっと住宅ローンの金利は下がるかも?!


なお、住宅ローンの金利動向の詳細は
別ブログ「FP直伝! 住宅ローン選びのポイント」をご覧ください。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『空前の住宅ローン借換ブーム?! スムーズに手続きするために』
『マイナス金利の影響大! 住宅ローンの借換は今がチャンス?!』
『マイナス金利政策で2月の住宅ローン金利が下がった?』



テーマ:住宅ローン
ジャンル:ファイナンス
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