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ビー玉が転がる家は欠陥住宅?!

本日は新築住宅の完成検査にお伺いしてきました。

屋根裏や床下も含めて確認し、
基礎強度や床・壁のレベル測定も実施するなど、
建物全体をしっかり最終チェック。

建築中から含めて5回検査を行った建物でしたので、
仕上も含めてとてもよい出来具合。全く問題ありません。


と、その場に立ち会ったお施主様にそうご報告したら、
「じゃあ、床にビー玉を置いても転がりませんね?」
とのご質問が。

いえいえ、しっかり施工されているから
ビー玉が転がらない、という訳では無いのです。


この誤解、よくお聞きするのですが、テレビの影響でしょう。

よく欠陥住宅を取り上げているテレビ番組では
ビー玉が勢いよく転がる映像が定番。

見た目のインパクトがあるので、
番組で取り上げられるのは分かります。


でも、規模が大きく現場での手作業が多い住宅の工事については
ミリ単位の傾きは許容範囲。

国の指針(平成12年建設省告示1653号)にも、
1000ミリ(1メートル)の距離に対して3ミリ以上の高低差(傾き)があると
「瑕疵の可能性が一定程度存在する」となっています。

つまり、3/1000以内の床の傾きは、瑕疵とは言えません。

ただ、3/1000の傾きであってもビー玉を床に置けば転がりますので、
ビー玉が転がったから即欠陥(瑕疵)とは言えないのです。


ちなみに、3/1000以上の傾きがあっても、
あくまで「可能性が一定程度存在する」だけであり、
それがイコール欠陥とはなりません。

瑕疵の「可能性が高い」と言えるのは
傾きが6/1000以上の場合。

ここまで傾いていると、その床に立つと
たいがいの人が傾きに気が付きます。

逆に言えば、体感で分からない程度の傾きは
欠陥とは言えないことの方が多いということ。

ビー玉が転がったからと言って、驚いたり
住宅会社に文句を言うのはまだ早いですよ!


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『ホームインスペクションの名脇役たち』
『建物の基礎配筋 補強すればするほど良い訳でもありません』
『マンション傾斜問題に見る“元請け”の責任』



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