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繰り上げ返済貧乏にならないために

本日・昨日と、住宅ローンの繰り上げ返済のご相談が続きました。

住宅ローンという“借金”を少しでも早く返したいということで、
おカネに余裕が出たので繰り上げ返済をしたい、
でもいくら繰り上げ返済すればよいのでしょうか?とのお話しです。


たしかに繰り上げ返済をすると、利息分の負担も軽くなるため、
余力があれば繰り上げ返済することを前向きに検討するとよいでしょう。

ただ、手元におカネがあるからといって繰上返済をしたばかりに、
逆に損をしてしまうということもあります。

これを俗に“繰り上げ返済貧乏”などと呼んだりします。


なぜそんなことが起こるのか?
よくありがちなのはこんなパターンです。

 ・繰り上げ返済してから数年後、子どもの教育資金が
  足りなくなったので教育ローンを借りるハメになった。

 ・退職金が出たので住宅ローンを繰り上げ返済したら
  老後の生活費が足りなくなってしまった。

どちらにも共通するのは、
繰上返済した当座は問題がなかったものの、
数年後に家計が赤字に陥ってしまったということです。

その赤字を穴埋めするために、
住宅ローンよりも金利の高い教育ローンなどを借りれば、
家計の収支上は逆効果だったことになります。

ですので、手元におカネがあるからと言って
繰上返済をすればよいとは限らないのです。


では、繰り上げ返済貧乏にならないためには、どうすればよいのか?

それは、家計の収支シミュレーション
(キャッシュフロー表)
を作成することです。

キャッシュフロー表を作成すると、将来の支出も予測できます。

将来必要となる資金を確保し、当面の生活費を賄い、
万一の備え(貯蓄等)も用意した上で、なお余ったお金があれば、
繰り上げ返済しても問題がないという訳です。


繰上返済は、ただすれば良いというものでもありません。

場合によれば、住宅ローン減税のメリットを活かすために、
繰上返済をしない方がよいというケースもあります。

まずはキャッシュフロー表を作成して、
効果的な繰り上げ返済の方法を検討してみてください。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『住宅ローンの返済額はどのように見直される?』
『住宅ローン控除の“償還期間10年以上”とは?』
『定期的にチェックしたい、住宅ローンの返済』


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