昨日、工事請負契約についてのご相談の中で、
“危険負担”についてのご質問がありました。


危険負担とは、工事中に発生した損害について
“誰”が“どのように”負担するかということ。

エッ?! 工事中に損害が起きれば、住宅会社が
責任を持つんじゃないの?と思う人がいるかもしれません。

確かに、原則として住宅会社が責任を負うのですが、
施主の側が責任を負うこともあるのです。


まず、前提条件として、住宅会社は建築のプロとして
施主の依頼どおりの建物が完成するように、
安全管理や品質管理、工程管理を行う義務があります。

これを「善良な管理者としての注意義務(善管注意義務)」と呼び、
たいがいの工事請負契約約款にはその旨の記載があります。

ですので住宅会社は義務の一環として、工事中に損害が
起きないように配慮するとともに建設工事保険などに加入し、
万一損害が起きたときに責任を負うことになります。


ただ、工事現場では何が起きるか分かりません。

例えば、地震や水害といった自然災害もあれば、通りがかりの
大型ダンプが現場に突っ込んできたといった事故もあります。

そういった善管注意義務を果たしていても防ぎきれない
不可抗力な損害については、住宅会社に責任を帰すことができず、
一般的に施主側が損害を負担することになります。

(保険金などが下りた場合は、その金額を差し引いた額を施主が負担)


建売住宅やマンション、中古住宅など
完成している建物を購入する場合(売買契約の場合)は、
建物の引渡しまでの間は売主が危険負担を負います。

でも、注文住宅の場合(工事請負契約の場合)は、
危険負担など、施主にも一定のリスクがあるということは、
念のため知っておいた方がよいでしょう。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『地面の中は不安がいっぱい?!』
『工事請負契約約款 参考雛形の入手方法』
『施工中の住宅会社の倒産に備えるには』

テーマ:家を建てる
ジャンル:ライフ
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