先週決定された、日銀による金融緩和政策

“異次元緩和”“黒田ショック”とも呼ばれ、
先週後半の市場は、国債は乱高下、株式売買高は過去最高、
先物では売買の一時停止措置など、混乱気味。

とは言え、大勢としては“円安・株高・債権高”になっています。

これだけ経済に影響を与える金融緩和政策ですので、
住宅ローンの金利動向にも影響を与えるということで、
先日のブログでは、住宅ローンへの影響ご紹介してみました。

が、その中で少々ひっかかることが・・・


何かというと、変動金利への影響について。

今回の金融緩和政策の柱には、金融市場調節の操作目標を
変動金利に影響を与える“無担保コールレート翌日物”から、
“資金供給残高(マネタリーベース)”に変えることが
あるのですが、これと“ゼロ金利政策”との関係が
イマイチ見えていませんでした。

というのも、今回の金融緩和政策の中に、
ゼロ金利政策に関する記述が入っていないからです。


今年1月の日銀の決定では、
『物価安定の目標を消費者物価の前年比上昇率で2%』とし、
そのために『実質的なゼロ金利政策と金融資産の買入れ等の措置を、
それぞれ必要と判断される時点まで継続する』と謳っています。

ようは、物価上昇率(インフレ)が2%になるまでは、
ゼロ金利政策を続ける
ということ。

これを、日銀の言葉にすると、金融市場調節方針として
「無担保コールレート・オーバーナイト物を、
0~0.1%程度で推移するよう促す」
ということになります。


そこで、今回の金融緩和策をよく読んでみると、
金融市場調節の操作目標が、ゼロ金利政策につながる
“無担保コールレート・オーバーナイト物”では無くなりました。

コレって、ゼロ金利政策を止めるということ?!

草野は、今回の金融緩和策に何も記述されていない以上、
継続されるものと思っていたのですが、
今回の緩和策は“異次元”、従来の常識が通用しません。

ゼロ金利政策は続けるのか止めるのか、どっち?


・・・ということで、訊きました。元締めの日銀に!

果たして回答やいかに?!
電話に出ていただいた担当者のお話しは、次の通りです。(草野要約)


Q.先週発表された金融緩和政策とゼロ金利政策との関係を教えて下さい。

『今回の金融緩和政策では、従来と変わり、金融市場調節の
 操作目標が“マネタリーベース”になり、ゼロ金利政策という
 文言は入っていません。ということは、ゼロ金利政策は
 今回の金融緩和政策で止めることになります』


Q.ということは、短期(変動)金利が上がる可能性があるということですか?

『量的・質的ともに資金供給を増やすので、
 理論的には金利は下がるハズですし、実際に日銀が公表している
 毎日のオーバーナイト物の金利も上がっていません』



どうやら、“ゼロ金利”という政策自体は止めるものの、
代わりの政策(量的・質的金融緩和)を行うことで、
結果的に“ゼロ金利状態”が続くことになる、ということのよう。

常識的に考えても、もしここで短期金利が上がれば、
景気回復に冷や水を浴びせることは明白。
そんなことを日銀がするハズはありません。

ですので、先日草野が書いた記事のうち、
“ゼロ金利政策は継続される”とのくだりは誤りでしたが、
“変動金利に対する影響は、短期的(物価上昇率が
 年率2%になるまで)にはあまりなさそう”

 という結論については、おおよそ合っていると言えそうです。


以上、先日の記事(詳しくはコチラ)に対する訂正でした。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『黒田日銀“異次元緩和”の住宅ローン金利への影響は?』
『2013年4月の住宅ローン金利 ~長期金利低下でフラットが史上最低更新~』
『日銀のインフレ目標2%で住宅ローンはどうなる?!』

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