本日は、風も無い春らしい陽気の中、
完成見学会にお伺いしてきました。

会場は、ご相談をいただいていたお客さまのお宅。

「北側の庭に向けたリビング」など、見どころも多そうだったので、
ただいま家づくりをご検討中の別のご相談者と一緒にお伺いしたのでした。


日本では、“陽あたり”を重視して家づくりをされる方が多く、
子供部屋と並び、リビングには陽あたりの一番良い
南の“特等席”を確保するのが一般的。

そのため、街なかの立地では、陽あたりを求めて
“2階リビング”にすることも珍しくありません。


それが、なぜこのお宅では北側にリビングを持ってきたのか?

通常であれば、建物を北に寄せて南にスペースを作ることで
庭と陽あたりを確保するもの。それを敢えて建物を南に寄せています。


それは、建物の北側にはご実家の敷地の立派な庭があるから。
その庭をリビングからの借景としているのです。

よくある南側の庭の場合、部屋の中から庭を眺めると
逆光であまり綺麗に見えません。が、北の庭を部屋から見ると、
順光なので景色が綺麗に見えるのです。


また、建物を南に寄せることで、立派な庭を残し、
活かせるだけでなく、北にあるご実家の陽あたりも確保しています。

さらに、庭を間に挟むことで、新居とご実家との間に
適度な距離感が生まれています。


と、一石三鳥の北向きリビング。

でも、「北にリビングがあると、暗くて寒くて、
居心地が悪いんじゃないの?」と思うかもしれません。

いえいえ、そんなことはありません!


景色の良さは、すでにご説明した通りですが、
明るさを確保するために、リビングには吹抜けを設けて開放感を出し、
吹抜けには採光のためのトップライト(天窓)も設けています。

さらに、東の壁面にはハイサイドライト(高窓)
設けており、朝陽が差し込む仕掛けが。

そして、リビングはダイニング・キッチンを介して
建物の南側ともつながっているので、直射日光こそ入らないものの
明るく開放的な空間になっているのです。

むしろ、直射日光が入らない分、1日を通して落ち着いた空間になり、
テレビを見たり読書をするのにちょうど良い明るさになります。


また、寒さについても大丈夫。

こちらのお宅は、外張り断熱や遮熱シートを使用し、
施工中に気密測定も行う高気密高断熱住宅なので、
北側の吹抜け付き大空間でも空調効率がよいからです。

こういった実例を見ると、北向きのリビングも悪くないものです。


とは言っても、何でもかんでも北側にリビングを持ってくれば
良いワケではないのは、当然のこと。

このお宅のように、北側に素晴らしいお庭があったり、
気密断熱性能の高い建物だから、北向きリビングの
デメリットを抑えてメリットを引き出せています。

でも、一般的には南向きリビングが良いことが多いでしょうし、
敷地条件によっては、東や西にリビングがあってもよいでしょう。


結局は、敷地条件とご家族の要望によって、
最適な間取は変わるもの。

南向きリビングなどの“一般常識”に縛られないことが、
よりよい家にするためのポイントとも言えます。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『土地探し 南道路にこだわるな?!』
『冬の昼下がりにひなたぼっこ ~いろいろ使える“縁側”』
『採光とプライバシーを両立する“ハイサイド・ライト”』

テーマ:家を建てる
ジャンル:ライフ
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