昨日、総選挙が終わりました。

自民党の歴史的大勝=安倍政権の誕生という結果になりましたが、
「住宅ローンの金利動向にどのように影響が出るのか?」
というご質問を当ブログの読者の方からいただきました。

これから住宅ローンを借りたり、
変動金利型や固定金利期間選択型で返済中の方にとっては、
今後の金利動向は重要な関心事でしょう。

住宅ローンの金利は“生き物”で、
どのように動くか正確な予測をすることは出来ませんが、
敢えて今後の金利動向を考察してみたいと思います。


住宅ローンの金利動向を考える際には、
 ・変動金利と固定金利
 ・短期的なスパンと長期的なスパン

とを分けて考えなければいけません。

変動金利と固定金利とでは金利の影響の受け方が違うからです。
そこで、まずは変動金利(短期の固定金利期間選択型を含む)
から見ていきます。


変動金利は主に景気→日銀の政策金利に影響を受けます。

現在は景気が悪いため、景気を刺激するために
日銀の政策金利を下げ(ゼロ金利政策)てお金を借りやすくし、
民間企業や消費者が投資をしやすいように誘導しています。

不景気(=ゼロ金利政策)が続く限り、
変動金利については現在の低金利が続くと考えられます。

このゼロ金利政策。
物価上昇率が1.0%になるまでは続けられることになっています。
(いわゆるインフレターゲット

ですので変動金利は、短期的には現在の低水準を維持するでしょうが、
長期的には、安倍政権の金融緩和策が功を奏し景気が回復すれば、
ゼロ金利政策解除=変動金利の上昇ということも起こりえます。

今回の選挙結果を受けて、
消費税増税の前提となる「景気条項」をクリアするために、
名目経済成長率で3%程度、実質経済成長率で2%程度を
目指すための施策が実施されるのは確実でしょう。

さらに、安倍総裁が日銀にインフレターゲット2%を
求めると発言している点も加味すると、
変動金利がここ数年で上昇する可能性が無いとは言い切れません。


では、固定金利(長期の固定金利期間選択型を含む)はどうか。

長期の固定金利は主に10年モノ国債の利回りに影響を受けます。
国債の人気が上がる=国債価格の上昇=利回りの低下
という動きになります。

12月に入って長期の固定金利が下がったのは、
大胆な金融緩和を唱える自民党・安倍政権の誕生が有力視され、
景気浮揚などの期待で国債利回りが9年半ぶりに0.7%を記録したため。

予想通りの安倍政権の誕生となるため、
短期的には、長期金利は現在の水準で推移するのではないでしょうか。

ただ、長期的な動向については、
世界中の投資家の投資行動=経済動向の影響を受けるため、
予測するのが困難です。


固定金利を選べば金利上昇リスクはありませんので、
いま住宅ローンで悩む人にとって一番気になるのは、
変動金利の低金利がいつまで続くかでしょう。

そういう点では、上記の金利が決まる仕組みを知っておけば、
ある程度の判断は出来ると思います。


とは言え、住宅ローン選びというのは
金利動向以上に、借りる人の家計状況の方が重要

リスクのある変動金利を選んでも、家計に余裕があれば、
金利が上昇してもやっていけるからです。

ですので、あまり金利動向に踊らされず、
家計の収支予測(キャッシュロー表)などで
冷静に自分たちの家計を分析することをお勧めします。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『2012年12月の住宅ローン金利 ~再び利下げで史上最低更新~』
『日銀のインフレ目標1%で住宅ローンはどうなる?』
『住宅ローンの金利はどう決まる?』


テーマ:住宅ローン
ジャンル:ファイナンス
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