めっきり寒くなり、気づけば間もなく11月も終わり。

月末が近づくと増えるのが、
「今月中に契約してほしいと言われたけれど、
 大丈夫でしょうか?」

というご相談。

この連休中にも何件か同様なご相談をいただいています。


このようなご相談は、地場の工務店の場合は少なく、
ほとんどが大手ハウスメーカーや建売、マンションなどを
検討中の場合がほとんど。

同じものが一つとない土地や
すでに建物が完成している建売住宅などの場合は、
「他にもご検討中の方がいらっしゃいます」
とのトークで急かされるのは、ある意味仕方のないところ。

人気物件の場合は、一概に営業トークとも言えません。
売主の都合もあるため、決断を延ばすことは
マナー違反になることもあります。


でも、注文住宅の場合は、契約の形態が「請負契約」です。

請負契約とは、民法第632条にある通り、
「当事者の一方がある仕事を完成することを約し、
 相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを
 約することによって、その効力を生ずる」

というもの。

平たく言えば、売買契約のように完成品を購入するのではなく、
まだ形のないものを注文して作ってもらうということ。
ですので、注文の内容が重要になります。

注文住宅の工事請負契約の場合、注文の内容とは
 ・図面
 ・見積
 ・仕様

となりますが、これらが曖昧だと、契約はしたものの、
希望通りの建物が建たないということも起こり得ます。

なので、特に注文住宅の場合は、上記3点の内容を
しっかり確認したうえで、契約に進む必要があります。


でも、初めての家づくりでは、ハウスメーカーから
「今月中にご契約いただければ、○○○万円値引きします」
「今度の打合せで、お返事下さい」

などと言われれば、返事をしなければいけないと
思うかもしれませんが、これは単なる営業トークです。

営業マンの仕事は契約を取ること。
“クロージング”といって、営業の段階を踏んだら
必ず出てくる“常套句”なのです。

(もしクロージングをかけてこない営業マンがいたら、
 逆に営業としてどうなの?と思われます)


“値引き”や“キャンペーン”というものは、
手を変え品を変え、年じゅうやっているもの。

決算時期など特別な場合を除いて、
値引き幅などそうはかわりません。

そんな値引きにつられて契約してしまい、契約後に
追加・変更で予算オーバーなんてことも珍しくありません。


入居希望時期が決まっている場合を除き、
「○○までに契約を」というのは、
施主の都合ではなくハウスメーカーの都合です。

「今月中に・・・」と言われたら、
「儲かってまっか?」「ボチボチでんな」
のような“単なる挨拶”程度に思っても問題ないでしょう。


P.S.

寒くなり、風邪が流行っているよう。
街なかを歩いていても、マスク姿の人が結構います。

かくいう草野も風邪気味で、失礼ながら
マスク着用でご相談をお受けしています。

皆さまも、風邪にお気を付け下さいませ!


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『表面的な金額の安さに惑わされないように』
『住宅会社によって違う、契約のタイミング』
『住宅会社を決める際に最低限必要な材料は?』

テーマ:住宅・不動産
ジャンル:ライフ
コメント
>「今月中に・・・」と言われたら、
>「儲かってまっか?」「ボチボチでんな」
>のような“単なる挨拶”程度に思っても問題ないでしょう。

初めての家作りの方には十分な脅しになりますね
誠の通じる世の中であって欲しいと思うのは
無理な話でしょうか?

こういうブログで勉強しない人間は
いい餌食にされてしまいますね。
2012/11/25(Sun) 14:58 | URL | 間取作造 | 【編集
間取作造さま
仰るとおり、初めての体験だと
どうしても言われるがまま、になりがちです。

大きな買い物ですので、少しでも疑問が出たら
いったん立ち止まる勇気が欲しいですね。
2012/11/25(Sun) 19:38 | URL | コンサルタントKUSANO | 【編集
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