本日は、ホームインスペクター(住宅診断士)の勉強会で、
シロアリの生態とその被害について、お話しをお聞きしました。

講師はシロアリ駆除会社アイ・エコアップの村田佳保里社長。
住宅とは切っても切れない(?!)関係のシロアリについて、
その怖さや実態を、実例写真を交えてお話しいただきました。


シロアリは生物学的にはゴキブリと近く、
遡ると3億年もの歴史があるとのこと。

その事実だけでもシロアリのしぶとさを物語っていますが、
シロアリは何でも食べてしまいます。

だけではなく、畳、段ボール、革製品、
発砲スチロール、コンクリートや鉛
にまでおよび、
“食べないのはガラスくらい”なのだそう。

シロアリ被害というと“木造住宅”というイメージがありますが、
決して鉄骨造の住宅も安心できません。


シロアリは断熱材も食べてしまうので、
最近では外断熱の住宅での被害が増えているそう。

断熱材そのものは栄養源になる訳ではありませんが、
光や乾燥に弱いシロアリにとって、
外断熱のボード状の断熱材は格好の通り道。

通常は基礎の外側に“蟻道”という通り道を作るのですが、
外断熱、特に基礎断熱を外断熱で施工している場合、
蟻道を作らなくて済むので、被害に遭いやすくなります。

シロアリ駆除の立場からは、外断熱の住宅であっても、
基礎断熱だけは内断熱でお願いしたいとのこと。


ちなみに、床下にいるシロアリが床の上に上がる際には
上記のとおり蟻道をつくるのですが、基礎コンクリートの
クラック(ヒビ)に蟻道をつくるケースがあります。

シロアリ被害を広げないためにも、
クラックの入らない丈夫な基礎にする必要があります。


もしシロアリが出た場合、どうするか?

すでにシロアリが巣立った後だったりすると、
そのまま部材を交換したりリフォームをすることもありますが、
それは止めた方が良いとのこと。

まずシロアリ駆除をしてから部材を交換するのが正当な順番で、
シロアリが卵を産みつけていたり、近くに生息していると、
新しい部材=新しいエサになってしまい、再発につながるからです。


また、駆除する際には薬剤や方法の選択も重要。

名古屋近辺ではヤマトシロアリが多いのですが、
中にはより強力なイエシロアリが発生することもあり、
その場合は駆除の方法も変わってきます。

やり方を間違えたばかりに、たった半年で
イエシロアリが再発生したとの相談を受けたことがあるそう。

最近は一般の人向けにシロアリ駆除薬も売っていますが、
シロアリの薬剤は“毒劇物指定”を受けたものが大半。
知識のない一般人は安易に手を出さない方がよさそうですね。


なお、よくシロアリ予防をすると“○年保証”がつきますが、
これは一般的なヤマトシロアリに対してのみ。
イエシロアリは対象外だそうなので、ご注意のほどを。


・・・ほかにも、シロアリ駆除業界の裏側や、
実際にシロアリが発生した建物の住宅会社名など、
ここでは書けないナマナマしいお話もありました。

講師の村田佳保里さんは、日本初のシロアリ駆除会社の
流れを汲む方なのですが、まだお若いママさん社長。

話しの節々からパイオニアとしての自負と良識が垣間見えますが、
講義の口調は“おっとり”。シロアリという内容に似合わず、
草野的にはちょっと和んだ勉強会でした。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『瑕疵事故の9割近くを防ぐ、雨漏り対策』
『液状化の実態から見る、事前の対策と事後の補修』
『シロアリ、耐震性・・・ 木造住宅は不安?』

テーマ:住宅・不動産
ジャンル:ライフ
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