昨日、ホームインスペクション(住宅診断)について、
こんなお問い合わせがありました。

「設計事務所で家の設計をしてもらった場合、
 ホームインスペクションはやってもらえるのでしょうか?」


ときどき同様のご質問をいただきますので、
当ブログでも住宅相談センターの見解をお伝えしておきます。


そもそもこのようなご質問が出るのは、
設計事務所(建築家)で設計をしてもらった場合、
その建築家が施工の監理をすることになっているため、
建築家の仕事とインスペクションとの関係が
どうなるのか気になるからでしょう。

確かに、ハウスメーカーや工務店と違い、
建築家の特長というのは、設計提案力だけでなく、
施工監理による施工ミス・手抜工事の防止が挙げられます。

ですので、草野も施工品質を気にする方には、
建築家での家づくりという選択肢をご提示することがよくあります。

実際、多くの建築家は自分の監理に自信を持ち、
当然しっかりとした監理をしているため、
インスペクションに入られることをあまり歓迎しないと思います・・・


と言うのは、あくまで一般論。
建築家といってもいろいろな人がいます。

これまで建築家の現場を見聞きした経験としては、
デザインセンスや設計提案力に個性があるのと同様、
施工監理に対する考え方や経験、能力も
建築家によって開きがあります。

中には提案力やセンスはずば抜けていても、
施工現場のことがよく分かっていない人もいれば、
そもそも施工は工務店任せ、ほとんど現場に来ない人もいます。

これは、若手だとかベテランだとかは関係ありません。

現場のことをよく知らない建築家だと、
職人の施工ミスを指摘できないばかりか、
デザインを優先しすぎてムリな納まりを強いたり、
施工後の雨漏りといったトラブルが起こることも。

もし、そういう建築家に設計監理を依頼しているのであれば、
インスペクションを行ったほうが安心ということもあるのです。

また、ご相談者の中には、建築家を信頼しているけれど、
建築家といえども人間、ミスが絶対無いとは言い切れないので、
保険の意味でインスペクションをご依頼いただくケースもあります。

ですので、件数は多くはありませんが、
住宅相談センターでは、建築家が設計監理を行っていても
ホームインスペクションを行うことがあります。


それでは、ホームインスペクションを入れた方が良いかを
どうやって判断すればよいのか?

それは、建築家の施工監理に対する姿勢や
実際の監理の仕方を確認するしかないでしょう。

例えば、施工監理で現場に行く回数・頻度。
最低でも週1回は必要で、工程によっては連日現場に行くことも。
現場にほとんど行かず、「電話やメール、FAXで
様子が分かるから大丈夫ですよ」なんていう建築家は言語同断!

また、もしすでに施工する工務店が決まっている場合、
工務店の現場監督さんに、それとなく過去の
監理ぶりを聞いてみるのもいいでしょう。監督さんから
「この先生はとても監理が厳しくて、何度もやり直しをさせられた」
といった言葉が出れば、きっちり監理をしているかもしれません。

さらに、すでに完成しているお宅を見学できれば、
お施主さんに入居後のトラブルが無かったを聞くのもよいでしょう。


そういったヒアリングの結果、
ホームインスペクションを頼もうということになった場合、
建築家としてはあまり良い気分がしないもの。

建築家に上手に伝える方法はケースバイケースですので、
住宅相談センターまでご相談下さい。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『建築プロセスがよく分かる、ホームインスペクションの報告書』
『インスペクションと施工監理 建築士のスタンスは変わる?』
『建築家住宅の施工会社の選び方』

テーマ:住宅・不動産
ジャンル:ライフ
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