昨日、日銀の金融政策決定会合で
金融緩和策の強化が決定されました。

その主な内容は、
 1)インフレ目標(ターゲット)を新たに導入し、
  消費者物価の前年比上昇率を1%とする
 2)インフレ目標を達成するまでは、
  ゼロ金利政策や国債購入などの金融緩和策を続ける
 3)そのための資金として、国債買い入れなどの基金を
  現行の55兆円から10兆円増の65兆円に拡大する

というもの。(詳しくは日銀の発表にて

現在のデフレ経済が、
物価が年1%の上昇 = 景気が上向きになるまで、
金融緩和策を続けるということです。

景気が上向きになるのは嬉しいものの、
景気と密接に連動する住宅ローン金利にも、
何らかの影響があると思われます。

果たして、どんな影響が考えられるのでしょうか?


まず、国債について。

住宅ローンにおいてはフラット35などの
固定金利に連動しますが、二つの可能性があります。

一つは、国債が安定消化される点がプラス評価を受け、
国債価格は現状維持 = 国債の利回りが低水準で推移、
すなわち固定金利も低水準で推移するというもの。

もう一つは、日銀が国債を引き受けることが
「財政規律が緩んでいる」とマイナス評価を受け、
国債の価格が下がる = 国債の利回りが上がる
つまり固定金利が上がるというもの。

もしくは、日銀が国債を買い支えるものの、
資金が足りなくなった途端、
国債価格が暴落 = 固定金利が高騰
という可能性もゼロではありません。


次に、ゼロ金利政策について。

これは、消費の拡大や企業の設備投資をしやすくするために、
民間金融機関の短期金利をギリギリの水準まで下げるために
日銀が市場操作・介入を行うというもの。
住宅ローンにおいては変動金利に影響があります。

なので、インフレ目標1%を達成するまでは
ゼロ金利政策 = 変動金利の低水準が続くということ。
現在の景気状況を見ると、住宅ローンの
変動金利は当面は上がらないと言えそうです。


ただし、今回の金融緩和策が功を奏し、
景気が改善(インフレ目標1%を達成)されたらどうなるか?
固定金利も変動金利もともに上がる可能性があります。

注意が必要なのは、変動金利を選んだ場合。

数年後、変動金利が上がりだしたので
固定金利に変えようと思ったら、
すでに固定金利が先に上がっていた!
なんてことも起こり得ます。


日銀の思惑どおりになるかは分かりませんが、
変動金利タイプを選ぶ際は、
景気動向に充分にお気を付け下さい。

逆に言うと、情報収集する時間がないという方は、
住宅相談センターなどのプロのアドバイスで
住宅ローンのメンテナンスを行うか、変動金利ではなく
10年固定や全期間固定金利を選んだ方が安全かもしれません。

ただし、金利が上がっても景気がよくなれば、それ以上に
収入が増えることもありますし、不動産相場も上がって、
売却益でローンを完済してさらに儲けが出る・・・
なんてバブルみたいなことは、もはやないか?!


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『デフレでも資産価値下落を防ぐ“ホームインスペクション”』
『住宅ローンの金利はどう決まる?』
『金利が高い時は変動、金利が低い時は固定がいい?!』

テーマ:住宅ローン
ジャンル:ファイナンス
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