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デザイナーズ風住宅と建築家住宅は違う?!

本日は、住宅会社選びのご相談がありました。

参考にお持ちいただいたイメージ写真を拝見すると、
なかなか上質な雰囲気の建物が写っていました。

その写真を拝見しながら、
工務店と建築家、どちらが良いだろうとの話しになりました・・・


施工は行わず、設計の専門家である建築家の良さには、
設計提案力やデザイン性の高さが挙げられます。
でも、ときどき次のような声をお聞きします。

「自分はそんなにこだわりも強くないし、
 同じようなデザインが出来る工務店があればそこで充分」


確かに、最近では建売住宅でもデザインが凝ったものも見受けられます。

ここ数年の流行であるツートンの外壁に片流れ屋根といった
シンプルモダンな住宅も、建築家がデザインしていたものを
一般の工務店がテイストを取り入れて広がったものだと言えます。

そういう点では、パッと見て「デザイナーズ住宅風」の建物でよければ、
建築家に頼まずに工務店でも充分、という考え方もあるでしょう。


でも、テイストだけそれっぽく似せた、
工務店の「デザイナーズ風」の住宅は、
あくまで「風」に過ぎないとも言えます。

例えば、片流れ屋根とかツートンカラーとか、
木の格子やデッキなど、パーツ単体はそれっぽいものの、
全体のバランスが取れていないとか。

そこまで取って付けたようなものではなくても、
やはりデザイナーズ風と本家の建築家の設計とでは、
間取や空間構成や色遣いがとても似ているのに、
何となく違うなぁと思うことがよくあります。

それは、ディテール=細部の「納まり」
に対する配慮の違いだったりします。


例えば、壁と床が接する境目に取り付ける「幅木」。
見た目で言えば、余計なものが付いていないほうがスッキリします。
ですので、建築家はいかに幅木をスッキリ納めるか、
なんてことに腐心したりします。

これは、幅木だけではなく、サッシや建具の納まりや
壁と天井の取り合いはじめ、空間の全てに及びます。

その積み重ねで、一見似ているけれど、建築家の設計した住宅は
どことなく洗練されて凛とした空間になっているのです。
今回拝見した写真から、草野はそのようは匂いを感じたのでした。


とは言っても、あんまりデザインに走りすぎるのも考え物。

先の幅木の例でも、デザイン性だけでなくコストや
作りやすさ、実用性(掃除機やスリッパなどからの保護)も
軽視すべきものではありません。

でも、施工やアフターメンテナンスを行う立場の
ハウスメーカーや工務店では、どうしても無難な納めがち。
パッと見てひと味違う上質な空間にしたいという方には、
建築家という選択肢もよいと思いますよ。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『施主から見た建築家との家づくり ~入居3週間のご感想より』
『ドアレバーまでこだわりの建築家住宅、見学会開催します』
『飾りじゃないのよ幅木は?!』

|  |-建築家 | 20:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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