先日、住宅金融支援機構から
「平成23年度 民間住宅ローンの貸出動向調査結果」
が発表されました。(調査結果はコチラ

この調査は、住宅ローンを扱う金融機関に対して、
住宅ローンへの取組み姿勢や金利優遇、審査、リスク管理などに
関する質問を行い、303の金融機関からの回答を集計したもの。

例えば、借換えについて見てみると、
新規貸出しに占める借換えの割合は36.7%となっています。
各金融機関の今後の積極化方策も、「金利優遇拡充」の54.9%を抑え、
「借換え案件の増強」が63.2%でトップになっており、
引き続き、各金融機関の借換え競争が過熱しそうということが分かります。

と、住宅ローンに対する各金融機関の考え方や傾向、
今後の方向性が見て取れますので、以下ご紹介します。


まずは金利タイプ別の住宅ローン貸出実績。

年々変動金利型が増え、
平成22年度では59.2%もの割合を占めており、
それに次ぐ10年固定型の24.5%の倍以上になっているほか、
全期間固定型にいたっては3.7%に過ぎません。

平成19年度は10年固定型がトップの37.1%、
変動金利型は22.3%ですから、完全に逆転しています。


もっとも、この調査にはフラット35が含まれていません。
そのためフラット35を足すと全期間固定型の割合が上がります。
とはいえ、民間金融機関の全期間固定型や10年固定型が、
1.0%優遇のフラット35Sに喰われたと言えそうです。

これは、平成22年度の新規貸出しが
フラット35は対前年度比+177.3%なのに対し、
銀行や信金・ろうきん等の合計が対前年比▲7.7%である
という点にも現われていると思われます。


ただし、金融機関の業態別に金利タイプを見ると、
面白い傾向があります。

都銀や信託銀行では変動金利型が93.5%も占め、
10年固定型は1.8%に過ぎないのに対し、
地銀では変動金利型が52.1%、10年固定型が30.0%となり、
信金に至っては変動金利型が38.8%、10年固定型が43.6%となっています。

このことから、
 全期間固定型=フラット35
 10年固定型=地銀・信金
 変動金利型=都銀・信託銀行

という傾向が読み取れ、これは実際の各金融機関の
力の入れ方=金利優遇を見ても頷けます。


さらに、地域別に金利タイプを見ても面白い傾向が。

変動金利型が突出しているのは南関東(76.2%)や近畿(87.1%)で、
北部九州(47.8%)、南九州・沖縄(42.0%)と続き、
地方に行くほど変動金利型の割合が下がっています。

ちなみに3大都市圏の一つである東海は、変動金利型が21.0%、
10年固定型が54.7%と、ここでは“大いなる田舎”となっているよう?!

なお、北海道では変動金利型は6.9%に過ぎませんが、
代わりに3年固定型が45.0%も占め、10年固定型は28.2%となっています。
こうして見ると、住宅ローンも地域性が大きいということがよく分かります。


・・・本日は長くなりましたのでここまでとし、
明日は民間住宅ローンの貸出動向調査結果から見る
住宅ローン借入れの際の審査についてご紹介したいと思います。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『2011年12月の住宅ローン金利』
『日経新聞“住宅ローン 低金利競争”異例の年0.7%も』
『おトクな目玉ローンを選ぶには』

テーマ:住宅ローン
ジャンル:ライフ
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