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“それが当社の仕様です”と言われたら

先日行った建売住宅のホームインスペクション(住宅診断)の
ご依頼者より、こんなお電話が入りました。

『インスペクションの結果を住宅会社に伝えたら、
 “それは当社の仕様です”
 と言われたのですが、そうなのでしょうか?』


お聞きすると、いくつかあった指摘事項のうち、
防湿シートの欠損(破れ等)についての回答。

「防湿シートは破れているけれども、
 それが当社の仕様なので問題ないし、直す必要もない」


ということなのだとか。


エッ?! ちょっと待って下さい!

防湿シートというのは湿気を防ぐシートです。
隙間があればそこから湿気が入ってしまいますので、
わざわざ防湿シートを施工した意味が無くなります

特に、今回の指摘箇所は浴室の天井裏も含まれていますので、
浴室の湯気がグラスウール製の断熱材や柱・壁などの構造体を
腐らせてしまうこともあり得ます。

それが“会社の仕様”ということは、
防湿シートなど不要という考えなのか、
はたまた本来の性能など満たさなくても
形だけ入っていればよいというのか・・・

まぁ、そんな悪徳業者のようなことは無いと思います。
というのも、ほかの指摘箇所については
しっかり手直しをしてもらっていますので。。。


恐らく、この担当者は営業マンのようなので建築的なことは分からず、
しかも天井裏という見えにくい場所でもあり、
“会社の仕様です”のひと言で押し切ろうとしたのかもしれません。

施工担当者であれば、防湿シートの破れが重要な問題であり、
防湿テープなどを使えば、さほど手間をかけずに
手直しできることが分かってもらえたと思います。

なのでご依頼者には、話しをする相手を
建築のことが分かる施工、もしくはメンテナンス担当者
変えてもらうことをお勧めしました。

さらに念のため、なぜ手直しが必要なのか、
例えばどのような手直し方法があるのかを
書面にまとめてお送りしました・・・


住宅や不動産の現場では、施主が素人であるのをいいことに、
“それが当社の仕様です”“よそでもこんなものです”
といった言葉でクレームを押し切ろうとすることが見受けられます。

もし、そう言われた時は、
どうしてそれが“正しい仕様(施工方法)”であり、
なぜ問題がないのかを説明してもらいましょう。

それができずに、ただ“仕様です”で押し切るようなら、
担当者の無知悪意怠慢である可能性があります。

「プロが言うことだから、きっと正しいのだろう」
と信じることも大切ではありますが、“時と場合”によりますね。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『マニュアルでは全てをカバーしきれない・・・ ハウスメーカーの施工』
『建売でもやっておきたい、施工中のインスペクション』
『建売住宅でもインスペクション(住宅診断)』

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