昨日は、名古屋市内で中古住宅の
ホームインスペクション(住宅診断)がありました。

築30年以上経った住宅でしたが、
建物の壁や床、天井にところどころ穴が!

って、老朽化して穴が開いたわけではなく、
柱や梁、基礎などの構造体の状態を
確認するために開けた穴なのでした。


普通、築30年以上の中古住宅だと、建物の価値はゼロ、
解体して更地にして売りに出されるもの。

でも、この建物は新築当時かなりこだわって作られているようで、
間取やデザイン、材料など、なかなか凝った造り。

その造りに惚れたのかどうかは分かりませんが、
売主は工務店で、中古住宅を購入後、
内装をリフォームして売りに出しているところ。

ある意味ちょっと変わった?!売主さんと言えるかも。

買主さまも建物や外構の佇まいを気に入ったものの、
どうしても耐震性などに不安があるということで、
ナントこの売主さん、確認用の穴を開けてくれたというワケ。
買い手の立場をよく分かった売主さんです。


インスペクションには仲介業者さんが立ち会ってくれましたが、
3時間に及ぶ検査の間じゅうそばにいて、各種機材を使っていると

「これは何の検査ですか?」

と興味深々にご覧になっていました。
この仲介業者の担当者さんも、ある意味好きモノと言えそうですが、

「耐震に不安を持ちながら暮らすのではなく、
 ちゃんと調べて安心した上でご購入いただきたいです」


と仰るなど、売主さんに劣らず買い手の立場に立っています。


そして買主さま。

費用をかけてインスペクションを依頼するだけのことはあり、
ビデオカメラ片手に検査に立会い、
インスペクション終了後には場所を変え、
検査員から詳しい話をお聞きになっていました・・・


という今回のインスペクション。

買主だけでなく、売主や仲介業者それぞれが
納得のいく取引が出来るように努力を惜しまず、
建物に穴まで開けてくれました(当然、穴は後で直されます)。

買い手を尊重する、理想的な不動産取引のように思えます。

いまはまだ珍しいですが、これからは
このような不動産取引が一般的になっていくのでしょう。
ホームインスペクションもその一翼を担っていきます。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『築35年の中古住宅のインスペクション』
『施工者も薦めるインスペクション』
『住宅を診断するホームインスペクター』

テーマ:住宅・不動産
ジャンル:ライフ
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