住宅会社と商談中のご相談者から、こんなご質問がありました。

『A社の提案が気に入ったので、ほかの住宅会社に図面を渡して、
 見積してもらってもいいものでしょうか?』


時々こういったご質問をいただきます。
施主の立場として、気に入った図面でより安く家を建てたい
という気持ちもよく理解できます。


が、この行為、そもそも著作権法に抵触します。そうお話しすると、
「図面を書いたのは住宅会社かもしれないけれど、
 指示をしたのは自分なのだから、どうしてダメなの?」

と言われることがあります。

でも、法律云々を置いておくとしても、
草野は図面を他社に“横流し”するのはお勧めしません


図面が出来上がるまでには、
施主と住宅会社の間には濃密なやり取りがあります。
そして、住宅会社は施主の要望や条件をもとに
さまざまな可能性の検討を行います。

出来上がった図面を見ると素っ気無く感じるかもしれませんが、
その図面には、施主と住宅会社のコミュニケーションを通した
さまざまな想いアイディアが詰まっているものなのです。

その手間がかかっていない分、出来上がった図面を横流しして
見積を依頼すれば、当然安価な見積が出てくる可能性があります。


でも、家づくりを進める中で、
例えば施工現場で変更が加わることもあり得ます。
そういうとき、それまでのプロセスを充分に理解していれば、
よりよい変更ができますが、図面を表面的にしか理解していないと、
場当たり的な提案しか出てこないこともあり得ます。

プロセスの一部をはしょってコストを落としても、
結局は満足のいく家づくりにならない可能性があるのです。

同じ図面で相見積を取るというと、
建築家に設計を依頼するケースが思い浮かびますが、
これは、設計から監理まで第三者の専門家が
一貫して関わるから可能なことなのです。


「図面をもらえば、その会社より安くやるよ」
と言ってくる住宅会社も中にはありますが、
その住宅会社は安く建てることは出来るかもしれませんが、
よりよい家を建てたい方には向かないかもしれません。

家づくりは、どれだけコミュニケーションが取れるか、
とれだけ互いに信頼できるかです。
図面を作るプロセスの中で、相性の見極めもできますヨ。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『生きた設計提案をしてもらえる要望の伝え方』
『遠慮せず要望を住宅会社へぶつけよう!』
『話しが弾むって大事なこと!』

テーマ:住宅・不動産
ジャンル:ライフ
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