ピアノの重量対策

住宅会社の担当者からこう聞かれると思います。
「どこに置きますか?」
「アップライトですか? グランドですか?」
この質問の意図するところは、
“置くスペースを確保する”というだけではありません。
スペースだけであれば、極端なことを言えば
広ささえあればどこに置いても構わないということになります。
では何かというと“重量対策”。
ピアノを置く場所が決まっていれば、
その場所の床を補強できますし、
2階に置く場合は、1階への加重のかかり方も
考えてプランニングできます。
とは言いつつ、最近の住宅であれば
ピアノの重量についてさほど神経質になる必要もありません。
ピアノの重量は、アップライトで200~300kg、
グランドだと300kg以上になりますが、これは大人4~5人程度の重量。
本がいっぱいに入った本棚の方が、よっぽど重かったりします。
この程度の重量で床が抜けたりしたらエライことですよね?!
建築基準法でも、1平米あたりの積載加重は180kgとなっています。
ただし、注意が必要なのは、加重を集中させないということ。
同じ重量でも1箇所に加重が集中すると、床への負荷が大きくなります。
なので、築年数が古かったり、2階にピアノを置く場合、
簡単な対策としては床の上に1枚板を敷くという方法があります。
こうすることで、ピアノの重量が板全体に分散されます・・・
* * *
実を言うと、かくいう草野。
5歳児の長男が今月からピアノを習うことになり、
昨日、自宅にアップライトピアノがやってきました!
草野家は何度も当ブログで書いている通り、築50年ほど。
音楽室として使っている洋間も、歩くと床がたわみます。
さすがにそのままでは心許ないところ。。。
3年近く前に入居する際、将来ピアノを入れることを前提に
床を補強・張替えしようかとも思いましたが、
コストの兼ね合いもあり、大がかりな工事はしませんでした。
ということで。。。
ゴールデンウィークのお休みを使って、
草野パパが重量対策の板を設置することに!
▼▼音楽室での作業風景▼▼

メインの板は、近所のホームセンターにて
15mm厚のシナベニアを購入。
その場で所定のサイズにカットしてもらいました。
が、それだけだと段差が気になりますので、
端部はアール形状の部材を取り付けます。
こちらもホームセンターにて
所定のサイズにカットしてもらいましたが、
角については45度にカットして突き合わせたかったので、
この部分だけは自分でカットしてみました。
(ホームセンターでは斜めのカットは出来ないとのこと)
これが、なかなか難しい作業。
たいした道具もない上に、腕はド素人。
そりゃぁ苦労しますわなぁ・・・
▼▼取り付け前▼▼

出来にはこだわらず、一応取り付け出来れば良し、
と割り切ってこの出来具合! ま、こんなもんでしょ?!
(隙間はご愛嬌ということで)
▼▼取り付け後▼▼

・・・と準備した甲斐あり、無事にアップライトピアノが納まりました。
いざピアノを置いてみると、重量でかなり床が下がっていますが、
今のところ大丈夫そうです。
▼▼草野家の音楽室(左手前はチェンバロです)▼▼

▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『和に融けこむ楽器用スツール』
『賃貸住宅入居前の補修工事(ボツ編)』
『雪と建築基準法』
| |-管理人の家づくりと暮らし | 21:15 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
ピアノの足元の補強用べた基礎のようなものですね。(ちょっと、大げさなたとえ?)
ご子息のためとはいえ、マメですね。
| たぁ~ぼ~ | 2011/05/15 11:51 | URL |