草野家のアトリエ(音楽室)の防音方法
草野家の家づくりの一番の目的と言っても良いのが、
ピアノやチェンバロを弾いたり、アンサンブルの合わせや
ミニコンサート、発表会でも使える音楽室です。
そのためにはある程度の広さや響きとともに、
防音が重要になります。
窓は全て二重にし、ドアは防音仕様、壁や床・屋根も全て防音に、
さらに音響バランスも計算すれば、パーフェクト!
でも、実は最初のうちは、楽器がピアノやチェンバロで
エレキや金管などに比べて音量が大きくないので、
それほど防音をしなくても良いかと思っていました。
最近の住宅は気密・断熱性能も高いため、
何もしなくてもある程度の防音性能があるからです。
そのために、高気密・高断熱が得意な工務店さんを選びました。
ただ、その方針を少々変更したのは、
土地購入後に隣地の方に挨拶をした時に
「ピアノ教室をするみたいだけど、音はどれくらいするの?」
と訊かれたから。
お隣さんからすると、数十年間空き地の隣に静かに住んでいたのに、
突然建物が建ち、しかもそれがピアノ教室なのですから、
音や人の出入りが気になるのも無理はありません。
さらによく見ると、お隣さんは換気のためか
ずっと窓を開けっ放しなのです。これは防音をしっかり
考えないと、近隣トラブルになりかねません。
検討材料として、ネットで検索したら出てきたのが
オーディオ機器メーカーが手掛ける「防音ログハウス」!
音響のプロがオーディオルーム用に開発したとの触れ込みで、
楽器練習室にも使えるとのこと。
間取り、というか形は規格品なので決まっていますが、
6~7坪程度と手ごろな広さの、かわいい離れの音楽室になりそう。
ちょうど岐阜県で実物を見ることができるというので、
夫婦で見学に行ってみたら、
木のナチュラルな風合いは、とても好みに合っています。
ログの分厚い木材が防音効果を出します。
との触れ込みだったのですが、外に出てみると、
なんとなく音が聞こえてきます。
よく見ると、ドアは普通のドア、サッシも普通のペアガラス。。。
これって、もしかして、、、普通のログハウスでは?
価格もリーズナブルという触れ込みでしたが、
実際に見積もってもらったらそうでもなかったので、
フェードアウトしました。。。
むしろ、この程度の仕様でも「防音室」と呼んでも良いのなら、
あまり肩ひじ張らずに考えなくてもよいのかな、と思ったのも事実でした。
そんなこともあり、まぁ、ほどほどの防音性能でよいかな、
と思うに至り、決めたのは
・壁・床・屋根は防音仕様
・大きな掃き出し窓1カ所には内窓を付けた二重窓
それ以外はサイズを小さくするとともに、数も絞り、
通常のペアガラスのサッシでガラスを防音ガラスに
・ドアは通常のもの
・換気扇は防音仕様
という仕様。
この中で、いちばん特徴が出るのが、壁・床・屋根の防音の仕方。
今回草野も初めて知ったのですが、石膏ボードを二枚重ねにして、
その張り合わせに特殊な接着剤を使用して防音効果を出すという方法。
この接着剤は「グリーングルー」という商品で、商品説明によると
・塗布後時間経過とともに粘弾性が高まり、
高い振動吸収特性を発現し壁や床を伝わる音を低減します。
・多くの競合商品と比較して高い防音性能を発揮します。
従来遮音が難しかった低周波領域の音にも、効果があります。
といった特徴があります。

二重の石膏ボード自体の防音=遮音性能に加え、
粘弾性のある接着剤が音(振動)を吸収してくれるということです。
加えて、壁の中に断熱材として入れるグラスウールが吸音して、
防音性能を高めてくれるでしょう。
工務店が提案してくれたこの方法だと、
比較的低コストということもあり、採用することに。
といっても、実際にどの程度の効果があるのかは、
建ってみないと分かりません。果たしてどうだったか?
・・・というところで、少々長くなりましたので、
施工の様子や完成後の防音の具合などは、次回ご紹介します!
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『アトリエ(音楽室)でホームコンサート開きました!』
『チェンバロが入らない!? 音楽室の設計変更か?』
『ピアノ入れ替えに合わせて、床を補強&張り替えました!(前編)』
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