ちょうど今、住宅会社と着工に向けた
プランニングを進めているご相談者がいます。
注文住宅を建てる場合、どのように注文するか、
すなわち、どのような間取りにするか、何度も打合せを重ねます。
一般的にある程度間取りが固まれば工事請負契約を結び、
詳細設計に入っていきます。
この詳細設計に入る前の設計を「基本設計」とも呼びます。
つまり、段階を踏んで間取りを固め、
より細かな設計図を作成していくという訳です。
でも、実際の打合せの現場では、
絵に描いたようにスムーズにいくものではありません。
間取りの大きな変更は無くても、
建具を変えたり、収納のサイズを変えたりなど、
細かな修正は茶飯事。
修正を繰り返した設計図は、しまいに山のようになります。
いまプランニング中の方も、
ご相談にあたり図面をお持ちになっていますが、
どれがいつの図面か探すのが大変です。
これらの設計図、皆さんならどうしますか?
古い設計図は、かさばるし混乱の元なので処分する、
という人もいるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください!
いつ、どのように変更・修正したかが分からなくなると、
また何度も同じ議論をしたり、余計に混乱する可能性があります。
もし「言った、言わない」のトラブルがあった際、
設計図がきっちり残っていれば、経緯が分かり、
対策も立てやすくなります。
実際に草野のご相談者でも、過去の設計図があったから、
トラブルを納めることが出来た事例が少なくありません。
ですので、住宅会社からもらった設計図は、
どれがいつの設計図か分かるように
しっかりと保管しておきましょう。
保管の仕方は、難しく考えることはありません。
日付順にファイルに綴じ込んでおけばOKです。
そうすれば、どういう意図で、いつ、
どのように設計図を変更したかが一目で分かるようになります。
変更した過去の設計図は、
打ち合せの経緯が分かる「議事録」と言えます。
家づくりが終わってからの思い出にもなりますよ。
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『細かな要望に応じてくれない住宅会社の見極めポイント』『契約後の予算オーバーを防ぐために』『図面だけでは空間の広さは分かりません?!』