金利優遇0.7%の“フラット35Sエコ” まもなくスタート
本来の引下げ幅0.3%優遇に戻っているフラット35S。
国の平成23年度第3次補正予算にて
引下げ幅拡大の予算が計上されましたが、
その詳細が住宅金融支援機構より発表されました。
(住宅金融支援機構のHPはコチラ

それによると、金利引下げ幅は9月30日分までの1.0%に対し
0.7%(東日本大震災被災地は1.0%)へ、
0.7%の金利引下げ期間は10年間から5年間へと縮小されています。
が、実際のところは結構ややこしくなっていますので、
以下、詳しく見ていきたいと思います。
今回の優遇措置は
「東日本大震災からの復興・住宅の省CO2対策を推進するため、
省エネルギー性の優れた住宅について、
金利引下げ幅を拡大」
するというもの。
そのため、従来は耐震性、バリアフリー性、耐久性・可変性、省エネ性
4つのうちどれか一つクリアすればOKでしたが、
今回0.7%の優遇を受けられる性能の要件は「省エネ性」のみとなり、
具体的には省エネ対策等級4を取る必要があります。
(長期優良住宅の認定でも可)
なお、耐震性、バリアフリー性、耐久性・可変性をクリアした
住宅についてもフラット35Sの優遇を受けることが出来ますが、
そちらの引下げ幅は現行と同じ0.3%となります。
今回、フラット35Sが2種類になったため、
前者(省エネ性で0.7%優遇)を「フラット35Sエコ」
後者(省エネ以外で0.3%優遇)を「フラット35Sベーシック」
と区別することになりました。
また、金利引下げ期間についてですが、これまで通り
性能レベルに応じて10年間と20年間の2種類があります。
フラット35Sエコの場合、20年引下げなら
当初5年間が0.7%優遇、6~20年目までが0.3%優遇となり、
10年引下げなら当初5年間が0.7%、
以降10年目までが0.3%優遇となります。
同じく、0.3%優遇のフラット35Sベーシックにも
金利引下げ期間が10年間と20年間の2種類あり、
20年引下げなら当初20年間が0.3%優遇、
10年引下げなら当初10年間が0.3%優遇となります。
これらを区別するために、20年引下げが「金利Aタイプ」、
10年引下げが「金利Bタイプ」と名前がつきました。
・・・う~む。
種類がありすぎて、なんだかよく分かりませんねぇ。。。
ということで、以下、図で整理してみました。
▼▼フラット35S 平成23年度第三次補正予算による拡充策(金利優遇)▼▼

※クリックすると拡大します
ご覧の通り、性能要件2種類と、引下げ期間2種類で、
フラット35Sが4つに分類されることになりました。
現行の0.3%優遇が“ベーシック”という名前になり、
新たに省エネ住宅に0.7%優遇を行う“エコ”が追加され、
期間20年が“Aタイプ”、10年が“Bタイプ”になったという訳です。
以上のフラット35Sに関する金利引下げは、
第3次補正予算成立後すみやかに実施される見込み。
恐らく11月中にスタートされることでしょう。
▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『住宅エコポイントとフラット35S優遇再開が閣議決定』
『フラット35S1%金利優遇 申込期限が9月30日に前倒し』
『期間限定の金利1%優遇! フラット35S』
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