営業マンの煽り文句に惑わされるな?!
本日始めてご相談いただいたIさま。
住宅会社や不動産屋さんをまわり始めたところで、
各社の営業マンから教えられた「おトク情報」について、
いろいろとご質問いただきました。
たとえば、いま住宅会社に話を聞きにいけば
必ず出てくるのが「住宅ローン控除」。
「いま家を建てると、
最大600万円の控除が受けられますよ」
というもの。
でも、実際に600万円全額の控除を受けられる人は、ごく稀です。
というのも、住宅ローン控除というのは、
住宅ローンの返済開始から10年間、
ローン残高の1%(長期優良住宅の場合は1.2%)を上限に、
納付した所得税が戻ってくる(控除される)というもの。
例えば3000万円のローン残高があった場合でいうと、
1.2%=36万円を上限に所得税が戻ってきます。
もし所得税だけで上限に達しない場合は、
9.75万円を上限に住民税からも控除されます。
では、600万円の控除を受けるとしたらどうなるか?
1)長期優良住宅であること
2)返済開始から10年間、ローン残高が5000万円以上あること
3)毎年50万円以上の所得税や住民税を払っていること
といった条件を満たさないといけません。
・・・て、こんな条件を満たす人というのは、そういないですよね?!
「600万円の控除が受けられる」というのはウソではありませんが、
実態はこのようなもの。どうしても売り手側の
「煽り文句」に見えてしまいます。
他にも、この手の煽り文句には
「住宅エコポイントが30万円分!」
「フラット35Sの金利引下げ幅が1.0%に拡大!」
「贈与税の非課税枠が1500万円に拡大!」
「太陽光発電の設置補助が充実!」
「低金利もいまのうち!」
といったものがあります。
売り込みのプロである営業マンは、
これらを手を変え品を変えながら、
「いまが建て時!」
と売り込みます。
本日ご相談いただいたIさまも、
そんなコトバの羅列に「惑わされていた」そう。
それぞれウソではありませんが、自分たちに適用されるのか、
それ以前に自分たちにとって必要なものなのかを
冷静に判断したいところですね。
▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『営業マンによって変わるハウスメーカーとの家づくり』
『家づくりのタイミング 「家を建てない」という選択肢』
『史上最大の住宅減税?!』
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