契約が2回ある?!「変更契約」
昨日から高速道路のETC1,000円乗り放題がスタートしましたね!
これを機会に、季節もよいので車で遠出という方も多いのではないでしょうか?
ちなみに、昨日の草野は2件のコンサルティング、
本日は近所のお寺のお稚児さん行列に家族で参加したため、
まだ1,000円乗り放題の恩恵にはあずかっていません。
その昨日のコンサルティングでは、愛知県稲沢市で間もなく着工する
Kさま邸の変更契約前の見積・図面チェックをしました。
「変更契約って何?」っていう方もいらっしゃるかもしれません。
工務店との家づくりの場合、通常は打合せをして図面が固まり、
その図面に合わせた見積が出て、金額が決まったら工事請負契約、
着工という流れになるので、変更契約というのはあまり聞きません。
でも、大手ハウスメーカーではわりと一般的に「変更契約」を行いますが、
これは、商談の進め方の違いによるのです。
よく、ハウスメーカーとの商談はペースが早いと言いますが、
工事請負契約を結ぶまで、初めて会ってから1~2か月で済んだりします。
工務店の場合は通常4~5か月かかることを考えると、
ハウスメーカーの商談の早さが分かります。
では、なぜそんなに短期間で契約を結ぶことができるのしょうか?
確かにハウスメーカーの場合、規格化された商品のため
設計効率が良かったり、営業体制が整っているため
対応が早かったりしますが、それだけではありません。
工事請負契約を締結するときに出てくる図面や見積というのは、
間取りとおおよその仕様・設備が分かる程度のものなのです。
つまり、いわゆる「基本設計」程度のもので
数千万円の契約をするという訳です。
でも、実際に着工するまでには、さらに細かな仕様などを
決める必要がありますので、そういった詳細な打合せは
いったん契約を結んでから行うことになります。
そして、詳細が決まった時点で、当初の契約と変わった内容が出た場合、
「変更契約」、つまり2回目の契約を行うという訳なのです。
昨日のコンサルティングでは、最新の図面と見積をいただき、
当初結ばれた工事請負契約から変更された箇所を照合、
ちゃんと図面や見積に変更が反映されているかを確認しました。
ちなみに、Kさまがお話しをされているのは工務店ですが、
かなり規模の大きい工務店では、このように
ハウスメーカーに近い進め方をしています。
このスケジュール感をあらかじめ掴んでおかないと、
「もっと詳細をじっくり検討してから契約したいのに、
なんでこんなに急かされるの?」
なんてことになりかねません。
また、当初の工事請負契約では金額が安かったため契約してみたものの、
詳細な打合せをした結果、オプションやら追加やらで
金額が当初から大幅にオーバーしてしまったということも起こり得ます。
ハウスメーカーや規模の大きな工務店で家づくりをお考えの方は、
こんなことも踏まえて打合せをしていただければと思います。
| ◆住宅会社選び | 18:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑