“自分たちの思い通りに建てるため”の、家の建て時
これって、ある意味“永遠のテーマ”。
「建てたいと思った時が建て時」なんて言い方もあります。
(家電やパソコンもそうですよね)
といってしまうとご相談にならないので、
いまの社会・経済情勢からは、
1)住宅ローンの低金利
2)住宅ローン減税といった税制優遇やZEHなどの補助制度
3)消費税増税
といったお話しをします。
上記1~3を踏まえると、「まさに今が建て時」と判断する人が多く、
消費税増税前の駆け込み需要が発生するので、
いかに駆け込み需要から逃げ切るか、なんてお話しになります。
ただ・・・
いつも合わせてお話しするのは、
「上記のような社会的・経済的側面は、あくまで“外的要因”。
それに流され過ぎると、家族にとっての建て時を逃す可能性がある」
ということ。
“家族にとっての建て時”とは、
出産、入園、入学・進学、転勤、退職といった
家族の側面=ライフプランから見た建て時のこと。
その一つとして、ご相談者にお話ししたのが、
「自分たちの思い通りに建てられる建て時」について。
これって、あんまり世の中で言われていませんが、
人によっては意外と結構重要だったりします。
自分の家を建てるんだから、
“自分たちの思い通りに家を建てる”なんて、
当たり前だろう、と思うかもしれません。
でも、家づくりというのは、いろいろなしがらみが出てきます。
例えば、親が口を出したり。(お金を出してくれたりもしますが)
そういう親族など周囲の声は、決して無視して良いものではありません。
強引に自分たちの想いだけで家づくりを進めてしまい、
親族との関係が悪化し、絶縁状態になることさえあるからです。
ですので、家づくりをお考えの人には、
草野は必ずご自身たちだけでなく、ご夫婦それぞれの親や兄弟、
場合によればその先の親族にも了解を取ることを強くお勧めしています。
そういった親族の意向ですが、
そのご親族を取り巻く状況によって、
大きく変わることがあるのです。
例えば、両親はまだ60歳前後で仕事も現役、いたって健康。
兄弟はまだ独身。
そうすると、親としては子どもに頼る気もないし、
兄弟も家のことはおろか結婚さえも視野に無く、
他の兄弟が家を建てることに無関心。
そんな状況であれば、自分たちの思い通りに家を建てても、
誰も文句は言いませんし、もしかしたら
比較的お金に余裕のある親からの資金援助も期待できるかもしれません。
が、10年後。
両親は70歳になり仕事はリタイア、
大きな病気もして生活にも不安が出てくる。
兄弟も結婚し子どもができ教育費が気になるとともに、
親の介護をどうするのかも避けて通れない問題になる。
そうなると。。。
親には資金援助の余裕が無くなり、
他の兄弟は親の介護をどうするか、
もしくは実家を誰が相続するかでお互い牽制しあう。
そんな状況で家づくりを考えたら、
いろいろな思惑が交錯して、自分の思い通りの家を
建てられなくなる可能性があるのです。
そこで、まわりが何も言ってこないタイミングで家を建ててしまうのです。
いわば“早い者勝ち”のようなもの。
後から家を建てる者が、まわりに合わせざるを得なくなるので、
機先を制することで思い通りの家を建ててしまうという訳です。
人によって、このような進め方に抵抗を感じる方もいるでしょう。
でも、どうしても自分なりの想いや事情があるなら、
こんな点を意識すると、ベストな建て時が見えるかもしれません。
ちなみに、まわりが何も言ってこないから、
勝手に建ててしまうというのはNGです。
後になって何か文句を言われる可能性があります。
ですので、あくまで家を建てることについては、
先回りして了解を取ることが必要です。
ポイントは、了解を得る時に、
何も注文を言われないタイミングを選ぶという事です。
(ちなみ、ここでは機先を制する例を挙げましたが、
逆に“時期を待つ”という選択肢もあります)
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『エッ、もう?! 年明けから消費税10%増税の風が吹き始める!』
『終の棲家の建て時は?』
『家づくりは“家族づくり”』
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