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ホームインスペクションを拒否していた住宅会社のその後

昨日・今日と、施工中の新築現場の第三者検査
(ホームインスペクション)
にお伺いしてきました。

どちらの現場もこれまで軽微な指摘はいくつかありますが、
ちゃんと手直ししていただくなど大きな問題はなく、
順調に進んでいます。


このホームインスペクション。

大手ハウスメーカーから地場の中小工務店まで、
たいがいの住宅会社は快く受け入れてくれています。

中には、よりよい建物を作るためと、
前向きに捉えてくれる住宅会社もあります。


でも、ごく稀に「検査お断り」という住宅会社があります。

そんな検査お断りの住宅会社の中に、頭文字を出すだけでも
わかるほど名古屋では有名な会社があります。
(なので、頭文字も出せません)

その住宅会社について、二組のコンサルティング中の方から
立て続けにお問い合わせがありました。


その住宅会社。
ちょっとオシャレなデザイナーズハウス系の建物がお得意。

しかも建築条件付き土地や建売分譲住宅として
よい土地を押さえるので、草野のご相談者からもよく社名が挙がり、
以前はよくホームインスペクションにお伺いしたものです。

ただ、数年前に会社の方針が変わったとかで、
それまでは普通にインスペクションをさせてもらっていましたが、
それ以降は施工中や引渡し前の検査は一切不可。

それまでの検査結果はとりたてて問題はなかったのですが・・・

住宅相談センターにご相談を依頼なさる方は、
建物の品質も気になさるので、
たいがいホームインスペクションもご依頼なさいます。

なのでここ最近、この住宅会社の建物を購入する方は
草野のご相談者にはいなくなりました。

(決して営業妨害をしている訳ではありませんよ。
 過去に検査を拒絶されたという事実をご相談者に伝えていますが)


ただ、検査をご無沙汰して数年。
この住宅会社の最近の方針は分かりません。

もしかしたら今はまた引渡し前の
ホームインスペクションがOKになっているかもしれません。

そこで、いまお問い合わせいただいている方には、
施工中(引渡し前)の第三者検査が可能か
確認いただくようにお伝えしました。

そして、その結果がご相談者から届きました。
果たしてどうなったか?!



・・・

・・・・・・。

「施工中や引渡し前の検査オーケー」とのことでした。


昨今、中古住宅の売買を中心に、
第三者によるホームインスペクションが普及してきましたので、
そんなことも会社方針の変更につながったのかもしれません。

まだ、実際に検査をした訳ではありませんが、
今後実際に検査ができれば、以降ご相談いただいたお客様には
「ちゃんと検査をさせてくれる住宅会社」とご紹介することにします。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『モデルハウスでは分からない住宅会社の実態』
『施工中のホームインスペクションの必要性』
『口は災いのもと?! ホームインスペクション時のものの言い方』


|  |-建築現場の注意点 | 22:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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工期を短縮する裏ワザ

昨日は午前・午後と注文住宅
ホームインスペクションにお伺いしてきました。

そのうち一軒は完成検査でした。


いまの時期は、新年度の入居に合わせて完成ラッシュ!
施工現場も工事が重なり、施工が粗くなりがち。

とくに今回の現場は事情があって着工が遅れたため、
施工期間が実質3か月程度とかなりタイト。

果たしてどんな出来になるか、少々心配でした。

着工が遅れたとき、草野は
「できれば3月竣工にこだわらない方がよいですよ」
とお施主様にアドバイスしたほど。

が、その心配も杞憂で、完成検査を含め5回検査を行いましたが、
しっかり施工していただき、大きな指摘はありませんでした。


施工途中の検査の折り、現場監督さんとこんなお話をしました。

草野「結構工期がタイトですよね」

監督「確かに他の現場より余裕はないのですが、
   混み合う時期より少し遅れて着工しているので、
   意外と職人の手が空いているんですよね」

なので、意外と短工期で施工ができるというお話です。

実際の出来具合を見れば、ナルホド、
敢えて着工をずらすことで、
効率よく短工期で施工するという手もあるのだな、と思いました。


ただ、やはり年度末の込み合う時期に
短工期で施工するのはリスクがあります。

例えば雪などが降ってしまうと、
予備日が足りずに工期がずれることもあります。

また、今回の現場は監督さんがしっかりしていたので良かったのですが、
監督さん次第でぐちゃぐちゃになることもあり得ます。

ですので、基本的に短工期での施工はお勧めしません。

が、建替で仮住まい期間を短くしたい時など、
繁忙期をズラすことで工期を短くするという方法もあるということです。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『注文住宅のホームインスペクション 完成検査の所要時間は?』
『新築住宅のホームインスペクションが重なっているのはなぜ?』
『確認しておきたい、モノ決めの時期』


|  |-建築現場の注意点 | 21:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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FPも興味津々?! 中古住宅のホームインスペクション

昨日は、FP向けの勉強会にて講師をしました。
テーマは「住宅取得相談の実務」。

相手はプロのFPの方たちに対して、どんなお話をしよう?
住宅取得言っても幅が広いし・・・ と悩んだ結果。

「金利タイプとは」「住宅ローン減税とは」「住宅取得のための予算とは」と
いった基本的なことをお話ししてもつまらないのでは?と勝手に考え。。。

タイトル通り、ふだん草野が行っている実務を大公開しちゃいました!


住宅取得に流れに沿って
 1)会社紹介
 2)初期段階のご相談
 3)資金のご相談
 4)住宅会社選びのご相談
 5)ホームインスペクション
と、実際の相談事例を交えてお話ししました。

そして、最後に質疑応答を行ったところ・・・意外や意外!

半ばオマケのつもりでお話しした
ホームインスペクションについて質問が集中!

実務を行うFPの方々ばかりなので、
もっとFP的なことに質問が集まると思っていたのですが、
FPのことはもう十分ということだったのかもしれません。


ご質問の中心は、ホームインスペクションの中でも
国が力を入れている中古住宅のインスペクションについて。

FP的にはインスペクションを行い瑕疵担保保険をかけられれば、
税制優遇の対象が広がることから、興味も強かったのかもしれません。

以前、別のFP向け勉強会で中古住宅流通活性化についてのお話をしましたが、
しばらくは同じテーマのお話をしてもよさそうですね。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『中古住宅売買は売り手責任? それとも買い手責任?』
『ヘルメットも上履きもOK! インスペクション用バッグ新調(前編)』
『日々是研鑽! FPの継続教育研修会の講師をしてきました』



|  |-建築現場の注意点 | 21:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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台風と建築現場

昨日の台風16号もすごかったですね。

草野は、夜に住宅事業者向けの勉強会の予定でしたが、
あえなく中止。

さらに帰りの名鉄津島線が動かず、
遠回りして一宮経由で1時間かけて帰宅しました。

自宅前も雨のピーク時に道路が冠水していたとのことでした。
(帰宅時にはすでに水は引いていました)


それにしても、今年は台風がすごいですね。

今回の台風16号でもそうですが、
ホームインスペクション(住宅診断)の予定変更が多く、
1度ならず2度も変更となった現場がいくつもあります。

工程調整や雨仕舞など、現場の方の苦労も相当なものでしょう。


梅雨時や台風シーズンによくいただくご質問に
「工事中の現場が雨に濡れてしまったけれど、大丈夫でしょうか?」
というものがあります。

外壁やサッシが付くまでは、工事中の建物内に雨風が入りやすいので、
剥き出しの柱や梁などが大丈夫か気になることでしょう。

でも、雨に濡れないのに越したことはありませんが、
たいがいの木材は濡れたからと言ってダメという訳ではありません。

柱や梁などの木材にしても、もともと水分を含んでいますので、
一時的に濡れても、しっかり乾燥すればカビや腐れなどは発生しません。


ただ、しっかり乾く前に次の工程に進んでしまい、
湿気が籠ってしまうとトラブルのモトになりかねないので注意が必要です。

以前も、建売住宅購入後わずか1か月で床全体にカビが生えたという
お問合せがありましたが、原因は雨に濡れた床下地の乾燥不足でした。

合板は雨に濡れると糊が剥がれたり反ったりすることもあるので、要注意です。


台風の時は風も強いため、雨水が建築中の建物内に侵入しやすくなります。

気になる方は、木材がしっかり乾いているか確認するか、
現場監督に含水率計で木材の水分をチェックしてもらいましょう。

住宅相談センターでも上棟検査の際には含水率のチェックをしますが、
雨がちのじきだと含水率が上がることもあります。

もし含水率が多い時は、木材を乾かすように
(乾いてから次工程に進むように)に依頼しましょう。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『施工中の建物の上棟検査 1日2軒』
『雨漏れ・水漏れ時の対応方法と注意点』
『これは何する機械?! ホームインスペクション用機器導入!』



|  |-建築現場の注意点 | 17:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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混乱気味の“ホームインスペクション”?!

本日は、ホームインスペクション
新築中の現場にお伺いしてきました。

って、この“ホームインスペクション”という言葉、
日本ではまだ定着し切っていなく、なかなか定義が難しいのです。

このところ国土交通省もインスペクションの普及を掲げており、
さまざまな制度でも位置づけされていますが、
制度によってインスペクションの中身が違っているのです。

昨日、一昨日と二日続けてホームインスペクションの
勉強会に参加したのですが、その参加者の中でも
インスペクションの定義がズレる場面が見受けられました。


まず大きく分けて、建売住宅や中古住宅、マンションといった
完成物件の検査と、新築住宅の施工中の検査の2つに分けられます。

草野が本日お伺いしたのは新築中の現場で、
外壁や屋根の施工状況を検査してきました。

ただ、国などが普及を進めるホームインスペクションは
主に中古住宅の検査のことで、ホームインスペクターズ協会の定義によると
「ホームインスペクション(住宅診断)とは、住宅に精通した
 ホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場から、
 また専門家の見地から、住宅の劣化状況、欠陥の有無、
 改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめ、
 アドバイスを行う専門業務」

となります。


さらに中古住宅(既存住宅)の検査であっても、
ホームインスペクションはいくつかに分類されます。

下記の図は国土交通省「既存住宅インスペクション・
ガイドラインについて」という資料からの引用ですが、
そこでは検査の程度によって3つの段階に分けられています。

▼▼国土交通省の資料より▼▼
国交省資料(縮小版)
※クリックすると拡大します

【一次的なインスペクション】=既存住宅現況調査
・現況を把握するための基礎的なインスペクション
・中古住宅の売買時や維持管理時の現況把握

【二次的なインスペクション】=既存住宅診断
・劣化の範囲や不具合の原因等を調べるための
 詳細なインスペクション(耐震診断等)
・一次インスペクションで詳細な検査が必要とされたときや
 リフォーム前の現況調査など

【性能向上インスペクション】
・性能向上リフォーム実施前の性能把握


この中で、国が一番力を入れているのが
一つ目の一次的なインスペクション。

中古住宅(既存住宅)の流通活性化につながると踏んでいるからで、
先の国会にて改正された宅建業法にも
ホームインスペクション位置づけられました。

さらに、既存住宅瑕疵保険においても、
保険をかけるための検査=インスペクションが必須となっているのです。

ただ、既存住宅瑕疵保険の検査と一次的なインスペクションは
イコールではなく、瑕疵保険をかけるための検査の方が
検査項目は少なくなっています。

また、国は長期優良住宅化リフォームという補助事業を推進しており、
その要件として工事前のインスペクションを義務付けていますが、
これは上記3つの中では「性能向上インスペクション」に該当します。


ということで、ホームインスペクションの普及に向けて
さまざまな角度から取り組みが進んでいるものの、
全体としては統一が取れていないとも言えます。

ですので、例えば中古住宅の購入前に
ホームインスペクションを依頼しようという時には、
自分はどのインスペクションを希望しているのかを
よく把握しておく必要があります。

いま世の中には2万円でインスペクションを行うという
検査会社もあります。

でも、その検査はあくまで既存住宅瑕疵担保保険に入るための検査。
もしかしたらご自身の希望する検査内容ではない可能性もあるのです。


逆にいうと、草野の立場ではご相談者が何を目的として
どのようなインスペクションをご希望かを把握しないといけない訳です。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『2日間で3件のインスペクションしました』
『中古住宅購入に役立つ冊子、無料で配布中!』
『なぜ日経新聞一面トップに“中古住宅取引 透明に”の記事が掲載?』



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