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台風と建築現場

昨日の台風16号もすごかったですね。

草野は、夜に住宅事業者向けの勉強会の予定でしたが、
あえなく中止。

さらに帰りの名鉄津島線が動かず、
遠回りして一宮経由で1時間かけて帰宅しました。

自宅前も雨のピーク時に道路が冠水していたとのことでした。
(帰宅時にはすでに水は引いていました)


それにしても、今年は台風がすごいですね。

今回の台風16号でもそうですが、
ホームインスペクション(住宅診断)の予定変更が多く、
1度ならず2度も変更となった現場がいくつもあります。

工程調整や雨仕舞など、現場の方の苦労も相当なものでしょう。


梅雨時や台風シーズンによくいただくご質問に
「工事中の現場が雨に濡れてしまったけれど、大丈夫でしょうか?」
というものがあります。

外壁やサッシが付くまでは、工事中の建物内に雨風が入りやすいので、
剥き出しの柱や梁などが大丈夫か気になることでしょう。

でも、雨に濡れないのに越したことはありませんが、
たいがいの木材は濡れたからと言ってダメという訳ではありません。

柱や梁などの木材にしても、もともと水分を含んでいますので、
一時的に濡れても、しっかり乾燥すればカビや腐れなどは発生しません。


ただ、しっかり乾く前に次の工程に進んでしまい、
湿気が籠ってしまうとトラブルのモトになりかねないので注意が必要です。

以前も、建売住宅購入後わずか1か月で床全体にカビが生えたという
お問合せがありましたが、原因は雨に濡れた床下地の乾燥不足でした。

合板は雨に濡れると糊が剥がれたり反ったりすることもあるので、要注意です。


台風の時は風も強いため、雨水が建築中の建物内に侵入しやすくなります。

気になる方は、木材がしっかり乾いているか確認するか、
現場監督に含水率計で木材の水分をチェックしてもらいましょう。

住宅相談センターでも上棟検査の際には含水率のチェックをしますが、
雨がちのじきだと含水率が上がることもあります。

もし含水率が多い時は、木材を乾かすように
(乾いてから次工程に進むように)に依頼しましょう。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『施工中の建物の上棟検査 1日2軒』
『雨漏れ・水漏れ時の対応方法と注意点』
『これは何する機械?! ホームインスペクション用機器導入!』



|  |-建築現場の注意点 | 17:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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混乱気味の“ホームインスペクション”?!

本日は、ホームインスペクション
新築中の現場にお伺いしてきました。

って、この“ホームインスペクション”という言葉、
日本ではまだ定着し切っていなく、なかなか定義が難しいのです。

このところ国土交通省もインスペクションの普及を掲げており、
さまざまな制度でも位置づけされていますが、
制度によってインスペクションの中身が違っているのです。

昨日、一昨日と二日続けてホームインスペクションの
勉強会に参加したのですが、その参加者の中でも
インスペクションの定義がズレる場面が見受けられました。


まず大きく分けて、建売住宅や中古住宅、マンションといった
完成物件の検査と、新築住宅の施工中の検査の2つに分けられます。

草野が本日お伺いしたのは新築中の現場で、
外壁や屋根の施工状況を検査してきました。

ただ、国などが普及を進めるホームインスペクションは
主に中古住宅の検査のことで、ホームインスペクターズ協会の定義によると
「ホームインスペクション(住宅診断)とは、住宅に精通した
 ホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場から、
 また専門家の見地から、住宅の劣化状況、欠陥の有無、
 改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめ、
 アドバイスを行う専門業務」

となります。


さらに中古住宅(既存住宅)の検査であっても、
ホームインスペクションはいくつかに分類されます。

下記の図は国土交通省「既存住宅インスペクション・
ガイドラインについて」という資料からの引用ですが、
そこでは検査の程度によって3つの段階に分けられています。

▼▼国土交通省の資料より▼▼
国交省資料(縮小版)
※クリックすると拡大します

【一次的なインスペクション】=既存住宅現況調査
・現況を把握するための基礎的なインスペクション
・中古住宅の売買時や維持管理時の現況把握

【二次的なインスペクション】=既存住宅診断
・劣化の範囲や不具合の原因等を調べるための
 詳細なインスペクション(耐震診断等)
・一次インスペクションで詳細な検査が必要とされたときや
 リフォーム前の現況調査など

【性能向上インスペクション】
・性能向上リフォーム実施前の性能把握


この中で、国が一番力を入れているのが
一つ目の一次的なインスペクション。

中古住宅(既存住宅)の流通活性化につながると踏んでいるからで、
先の国会にて改正された宅建業法にも
ホームインスペクション位置づけられました。

さらに、既存住宅瑕疵保険においても、
保険をかけるための検査=インスペクションが必須となっているのです。

ただ、既存住宅瑕疵保険の検査と一次的なインスペクションは
イコールではなく、瑕疵保険をかけるための検査の方が
検査項目は少なくなっています。

また、国は長期優良住宅化リフォームという補助事業を推進しており、
その要件として工事前のインスペクションを義務付けていますが、
これは上記3つの中では「性能向上インスペクション」に該当します。


ということで、ホームインスペクションの普及に向けて
さまざまな角度から取り組みが進んでいるものの、
全体としては統一が取れていないとも言えます。

ですので、例えば中古住宅の購入前に
ホームインスペクションを依頼しようという時には、
自分はどのインスペクションを希望しているのかを
よく把握しておく必要があります。

いま世の中には2万円でインスペクションを行うという
検査会社もあります。

でも、その検査はあくまで既存住宅瑕疵担保保険に入るための検査。
もしかしたらご自身の希望する検査内容ではない可能性もあるのです。


逆にいうと、草野の立場ではご相談者が何を目的として
どのようなインスペクションをご希望かを把握しないといけない訳です。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『2日間で3件のインスペクションしました』
『中古住宅購入に役立つ冊子、無料で配布中!』
『なぜ日経新聞一面トップに“中古住宅取引 透明に”の記事が掲載?』



|  |-建築現場の注意点 | 20:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ビー玉が転がる家は欠陥住宅?!

本日は新築住宅の完成検査にお伺いしてきました。

屋根裏や床下も含めて確認し、
基礎強度や床・壁のレベル測定も実施するなど、
建物全体をしっかり最終チェック。

建築中から含めて5回検査を行った建物でしたので、
仕上も含めてとてもよい出来具合。全く問題ありません。


と、その場に立ち会ったお施主様にそうご報告したら、
「じゃあ、床にビー玉を置いても転がりませんね?」
とのご質問が。

いえいえ、しっかり施工されているから
ビー玉が転がらない、という訳では無いのです。


この誤解、よくお聞きするのですが、テレビの影響でしょう。

よく欠陥住宅を取り上げているテレビ番組では
ビー玉が勢いよく転がる映像が定番。

見た目のインパクトがあるので、
番組で取り上げられるのは分かります。


でも、規模が大きく現場での手作業が多い住宅の工事については
ミリ単位の傾きは許容範囲。

国の指針(平成12年建設省告示1653号)にも、
1000ミリ(1メートル)の距離に対して3ミリ以上の高低差(傾き)があると
「瑕疵の可能性が一定程度存在する」となっています。

つまり、3/1000以内の床の傾きは、瑕疵とは言えません。

ただ、3/1000の傾きであってもビー玉を床に置けば転がりますので、
ビー玉が転がったから即欠陥(瑕疵)とは言えないのです。


ちなみに、3/1000以上の傾きがあっても、
あくまで「可能性が一定程度存在する」だけであり、
それがイコール欠陥とはなりません。

瑕疵の「可能性が高い」と言えるのは
傾きが6/1000以上の場合。

ここまで傾いていると、その床に立つと
たいがいの人が傾きに気が付きます。

逆に言えば、体感で分からない程度の傾きは
欠陥とは言えないことの方が多いということ。

ビー玉が転がったからと言って、驚いたり
住宅会社に文句を言うのはまだ早いですよ!


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『ホームインスペクションの名脇役たち』
『建物の基礎配筋 補強すればするほど良い訳でもありません』
『マンション傾斜問題に見る“元請け”の責任』



|  |-建築現場の注意点 | 20:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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建物の基礎配筋 補強すればするほど良い訳でもありません

今週は施工中の検査(ホームインスペクション)が多く、
昨日、今日と現場にお伺いしてきました。


本日は基礎の配筋検査

鉄筋が組み上がり、型枠がセットされた段階で、
鉄筋の間隔や太さ、補強、コンクリートのかぶり厚などを確認します。

よく指摘が出るのが、配管が基礎を貫通する個所。
補強しないと強度が弱くなるからです。


ただ、だからと言って補強筋を
たくさん入れれば良いという訳ではありません。

補強筋をたくさん入れると鉄筋が密集してしまい、
コンクリートがうまく流れ込まなかったり、
かぶり厚を確保できなくなるからです。


今回の現場は職人さんがよく気の付く方で、
「とりあえず多めに補強を入れておきましたが、
 多過ぎれば外すので言って下さい」
とのこと。

ほとんどは問題なかったのですが、
一カ所だけ必要なかぶり厚が取れない個所がありましたので、
鉄筋をその場で外してもらいました。

しっかり補強を入れてもらっていたため、
ここを外すためには、まずこっちを外して次にそこを外して・・・
とまるでパズルのようで、鉄筋一本外すのにもひと苦労。

それでも
「ここで直しておけば確認の手間も省けますし、
 お施主さんも安心しますから」

と他の指摘個所も含めて、全てその場で対応いただきました。


こういう現場は、検査する立場としてもやりやすいだけでなく、
良い建物ができることでしょう。

気持ちよく現場から帰ることが出来ました。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『ホームインスペクションで検査できなければ、ちゃんと返金します』
『施工中のホームインスペクションを行うタイミングは?』
『ちゃんとした基礎コンクリート工事をしてもらうには?』



|  |-建築現場の注意点 | 21:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ちゃんとした基礎コンクリート工事をしてもらうには?

昨日は、ホームインスペクター(住宅診断士)向けの
勉強会に参加しました。

今回のテーマは「コンクリートの基礎知識」
基礎知識だけでなく、トラブル事例の紹介もありました。


住宅の基礎コンクリートのトラブルとしては、
 1)乾燥収縮ひび割れ
 2)沈下ひび割れ
 3)プラスティック収縮ひび割れ
 4)構造ひび割れ
 5)表面剥離
が考えられますが、ひび割れ(クラック)が
全てダメという訳ではありません。

クラックができる場所や大きさ、深さによっても
問題の程度が変わってきます。

例えば、3つ目の「プラスティック収縮ひび割れ」は
表面に細かくできるクラックですが、
構造的には大きな問題にならないことが多いのに対し、
鉄筋に沿って生じたクラックは問題になる可能性があるとのこと。


また、クラックの発生を限りなく低くすることも可能ですが、
それには高価な材料(混和剤)を使用することになるため、
コストが非常に高くなるとのこと。

逆に言うと、無理にコストを抑えようとすると、
粗悪な材料を用いられることもあり得ます。

そんなことを防ぐにはJIS(日本工業規格)認定
セメント工場の製品を使うのが確実。

JIS認定工場では、どのような材料を使っているのかを
「配合計画書」として提出してくれるので間違いはありません。

ちゃんとした基礎工事をしてくれるか不安な時には、
住宅会社に、JIS認定工場かどうかを確認したり、
コンクリートの配合計画書を見せてもらうと良いでしょう。


 ▼▼ 本日のテーマと関係する過去のブログ記事 ▼▼
『マンション傾斜問題に見る“元請け”の責任』
『住宅の雨漏りは“DDT”に注意!』
『これって何のマーク? 基礎配筋検査にて』



|  |-建築現場の注意点 | 21:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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