不動産会社から「住宅ローンの事前審査をして欲しい」と言われたら
その中で、物件を探すということで
不動産会社から住宅ローンの事前審査をして欲しいと
言われている、とのお話が出ました。
不動産会社に行って土地や中古住宅などの物件を探そうという時、
ほぼ100%と言ってよい確率で、
住宅ローンの事前審査を求められます。
いくつか理由があるのですが、表向きは
「事前審査が通っていると、売り主と交渉しやすくなる」
というもの。これも決してウソではありません。
もう一つ、どちらかというと“裏の理由”は、
不動産会社の手間を省くということ。
せっかく物件を見つけて契約に至っても、
住宅ローンの審査に落ちて支払いができなければ、
不動産会社としては一銭も売り上げにならないからです。
・・・と、どちらの理由にせよ、物件を探す立場として
あらかじめ住宅ローンの事前審査をしておくことは
悪いことではありません。
で、こういう経緯で事前審査を行う場合、
たいがい不動産会社が申込み手続きなどの段取りを行うのですが、
注意しなければいけない点があります。
それは「事前審査を申し込むのがどんな銀行なのか」という点です。
そこを把握せず、不動産会社の言われるがまま審査を受けてしまうと、
場合によると手間をかけても意味が無かったなんてことになりかねません。
まずよくあるのが、事前審査をたくさんの銀行、
たとえば5つ以上の銀行に行うということ。
不動産会社の狙いとしては「数撃ちゃ当たる!」で、
どこでもいいから事前審査が通ればいい、という考えです。
そこには、金利が低いなど、より条件のよい銀行を探す
という意図は全くありません。
事前審査を行うと個人信用情報に履歴が残ってしまうので、
たくさんの銀行で審査を行っても良いことは何もありません。
ほかにもよくあるのが、
「審査結果がすぐに出る銀行」
「担当者のフットワークが軽い銀行」
「審査を通しやすい銀行」
に事前審査を出すということ。
これらも、ほぼ不動産会社側の都合です。
早く審査結果が出たり、審査が通りやすいことがダメではありませんが、
金利などの条件が悪ければ、借りる側に利息の負担がやってきます。
住宅ローンを借りるまでの手続きも時間や手間はかかりますが、
それ以上に返す時間の方が圧倒的に長期間にわたります。
スムーズに手続きができるより、金利などの条件が少しでも良い方が、
住宅ローンを借りる側にとってのメリットは大きいでしょう。
不動産会社にとって「使い勝手の良い銀行」と
実際に住宅ローンを借りる側にとって良い銀行は別です。
それを理解したうえで、業者に事前審査の段取りをしてもらうのか、
ご自身でしっかり銀行選びを行うのか判断するようにして下さい。
もし判断がつかないようなら、ファイナンシャルプランナーなどに
ご相談することをお勧めします。
名古屋を中心とする東海3県の方でしたら、
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